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2021年07月04日08:37

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豪雨のときに、住宅地がわかる。

東京の住宅地は、なだらかな丘です。
このなだらかな丘から降りていく感覚というものは、独特なものです。

私は、大学生時代、世田谷区喜多見に住んでいました。大学まで電車で通っていましたが、なぜか引っ越しをしたくなかったです。
ある日、飲み屋で「喜多見駅は人身が多い」という話題になりました。その時に出た結論は、「(高台にある)成城学園前から堕ちていく感覚があるからだ」ということです。

確かにその通りでしょうが、
ひそかに思ったのは、「日に当たりたい、高いところに上りたいという気持があるからこそ、事業の失敗や解雇程度で電車に飛び込むんだ」ということです。「ひそかに」とは、その時に誰に話しても分かってもらえないという意味です。みんな、合格した大学や入社した企業にしがみついているような人です。
かといって、生き方の問題ですから、そういう立場から自らを解放して…などと偉そうなことをいう気持にもなれません。そんなに偉くないということは本人が一番承知しております(笑)

さて、喜多見は落ちていく下の地域というより、自己隠蔽ができる静かな町でした。だから、そこに身を隠すような大学生活を送れたのだと思います。
それが谷になると、たとえば下北沢や渋谷のような、人が集まる商業地になります。上野、銀座、六本木、品川…例は多いです。
今住んでいる都心も、高台(風水的に雨が降ると「抱」になる。つまり、家を巻き込むように雨が流れる)、下の街、谷…で構成されています。私は下というより高いところに住んでいます。一般の高台のイメージとは違い喜多見のような雰囲気の街ですが、谷はやはり商店街です。渋谷のような大規模な谷ではありませんから、商店街が軒を連ねる程度の街ですが。
(前にも書いたことがありますが、谷=商業地 という鉄則はよく考えると理由がわかりません。台地から降りてきた人が集まるというのが暫定的な答えです)
そして、住民は土地の質をよく知っています。あそこは、水が出るなどと。
どのタイプの土地にも、江戸時代以来、住人がいますから、歴史は伝承されています。

豪雨のたびに思うことですが、住人が危険性(土地の質)を知っていたかどうか…ということです。十年前に水が出たということは、重要事項説明書に記載されないのではないでしょうか。騙されて住宅地には向かない土地に家を立てさせられたという人もいると思います。

亡くなられた方のご冥福をお祈りします。


■静岡で住宅が流される 太平洋側で記録的大雨、被害広がる
(朝日新聞デジタル - 07月03日 11:26)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6577884
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