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2021年06月26日16:15

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米、アフガン人通訳らを国外避難へ 身の安全に懸念

■米、アフガン人通訳らを国外避難へ 身の安全に懸念
(朝日新聞デジタル - 06月25日 19:36)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6568714

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アフガニスタンで米軍の通訳として働いた現地の協力者らについて、米国務省は24日、米軍撤退を前に国外に避難させる方針を明らかにした。通訳らは米国に協力したことから反政府組織タリバーンに危害を加えられることが懸念されている。米国ビザの発給には時間がかかるため、いったん第三国で待機させる見通しだ。

 国務省のポーター副報道官は24日、「9月に米軍撤退が完了する前にアフガニスタン国外に移動させるため、通訳として働いてきた特別移民ビザの申請者を確認している」と述べた。対象人数や移動先となる国名は明言しなかった。

 バイデン米大統領は同日、「すでに手続きを始めている。我々を助けた人々を置き去りにはしない」と語った。25日には、ホワイトハウスでアフガニスタンのガニ大統領と会談する予定だ。
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アフガニスタンも可能性は19世紀、20世紀初頭までの歴史を見る限り、明るく感じる。その不幸は、それ以外の国家とそう大きく変わるものではない。現在のような先鋭化した問題の極所点となろうとは、かつてのアフガニスタンの人々は夢想さえしなかったに違いない。

アフガニスタンの歴史でソビエトの存在は大きい。しかし、その理由がイスラム原理主義への牽制であったのなら、それを咎めた西側諸国の瑕疵も大きいように感じる。しかし、ソビエトがただそれだけのために侵攻したとも考えられる幾つものシナリオを用意していたし、その中には傀儡政権を立てることも含まれていたと考えるのが妥当だろう。

いずれにしろ、ムジャーヒディーンの発生と組織化がタリバーンとアルカイダを生み出した。ここで問題の核心をイスラム教に求めるのは妥当ではない。

明らかにヨーロッパ型の近代化に対する疑念が根底にある。そしてそれぞれの地域や歴史に対する相性がある。その相性次第で、その後が決まってしまう。それほど、近代化という潮流は激しく、誰も逃れられず、ヨーロッパも含めてそれに対応する必要性を強要した。日本もその流れに逆らえず、江戸幕府は政権を返上した。

この激しい反発は、強ければ強いほど、強い信念を必要とする。それが原理主義を求めるのは自然であろう。なぜならこの近代化は啓蒙を含むからである。教育を強制する以上、それに従えない場合には、他の教義が必要である。つまり、教育に対して対抗するには教育しかないという点で同じベクトルを持つ。そして、問題はどのテキストを採用するかという話になる。

キリストは、人はパンのみで生きるにあらずと言った。当然だが、ここで重要なのは by bread alone の alone であって、つまり原理主義が生まれるのは簡単だが、それが維持、拡大してゆくためには、bread が必要という点である。つまり、誰かが出資しているはずである。それがどの国か、財団か、資産家であるかは分からない。または略奪する仕組みを持っているのかも分からない。

しかし、その活動のほどんどが暴力的で略奪である以上、潤沢であるとは思えない。これは貧者の兵法と言えそうなのである。ではソビエトといいアメリカというなぜ富者が貧者に敗北し続けるのか。答えはたぶん、相手が貧者であり続けるからだと言えると思う。HxHも貧者の兵器で勝利した。

豊かさがそれを変えうる、それは貧すれば鈍するという故事からも明らかだろう。そして、パンのみで生きるにあらずとは、豊かなだけでは足りないと語っている。貧しいものでも持てるものがなければ、足りないと言っている。つまり貧困であっても人は希望を失わないと語っている。

それゆえに現代経済は多くの人を貧者へと滑落させている。そうして最終的にはただひとりの富裕層を作る。ただひとりを頂点とする階層化した社会システムの方向と言ってもよい。それはアリやハチの進化に遅れる事、一億年であろうか。その皇帝が誰になるにしても、どうせAIに取って変わられる運命である。

アフガニスタンの将来がどうなるかは分からない。しかしタリバンが政権を掌握する事は間違いない様に見える。そして、豊かさが自分たちの基盤を奪う事を指導者たちは知っているように思われる。

この世界で階級闘争が起きる時、下から上に上がろうとする形がひとつにある。そして、それは当然に上は下を蔑む階層の強化を生じ、それが結局は階層の固定化を生む。

それが社会の隅々にまで行き渡れば流動性は失われる。それを破壊するには階層の上位にある者たちを追放するしかない。それが対多数の意思にならなければならない。だが、それは結局は新しい富者を生み出すだけになるかも知れない。

大多数の民衆が望まない支配者がなぜ生じるのか。だれかが資金を提供しているからだ。それは周囲にそういう勢力がある事が条件になる。食料、武器、資金、そういうものが流れ込むルートがある。

だから、アフガニスタン政府に流れ込む資金の量と、タリバンに流れ込む量を比較してみればいいだけの単純化してもいいはずで、その量とそれの活用方法がどう違うかを分析すれば今後の動向は予想可能なはずである。資金援助の量として負けるはずのないのに負けているなら、それは誰かが抜き取っているとしか考えられない。

そういうのが続けば支援者は手を引く事になる。本当にそんな単純な話か。アメリカが手を引くのも長期的な計画に飽きただけかもしれない。20年程度でなんとかなると思ったのはアメリカの落ち度だろう。

だからパンのみで生きるにあらずという話になる。最終的には孔子が指摘するように自ら律する事が必要とされている。それを支えるものは美意識であろう。宗教心もまた美意識であろう。それを打ち砕くものが経済的なものであるというのが今のところの仮説である。


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