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2021年06月20日10:42

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悪筆と共に生きていく…か?

 昔から字が汚いと言われていた。時間をかけて丁寧に書けばそれなりに読める字が書けるのだけれど、例えば職場の会議で議事録作成役を請け負う時など、手書きでノートに書き殴った議事録は、すぐにワープロソフトに起こさないと本人でも解読不可能になる。そのノートを目にした同僚から「その字読めるんですか?」と突っ込まれ、「時間が経つと自分でも読めなくなる」と答えたところ、呆れられたことがある(苦笑)。
 去年、転職活動を始めるに当たって何より厄介に思えたのが、実は履歴書作成。先程、「時間をかけて丁寧に書けば…」と述べたが、履歴書になると、かつて就職活動で幾度となくダメ出しをされたというトラウマも手伝ってか、なかなか上手いこと記入できない。何とか誤字脱字のない履歴書を作成しても、色々とアラが目につき、転職活動そのものが嫌になってしまう。ところが転職サイトで簡単に履歴書を作成できるフォーマットがあり、それをフルに活用することに。あのシステムが無かったら、転職活動の苦痛度は確実に2〜3割は増していただろう。
 そういう長年引きずってきた悪筆という属性。それは今も自分の生活において、少なからず影響を及ぼしており、「何とかしなければ…」というのと「今更な…」という相反する思いに揺れ動いていた。
 そんな折り、このあいだこのフェイスブックの「過去の思い出を振り返ってみましょう」で以前朝日の書評欄で紹介されていた新保信長の『字が汚い! ( https://amzn.to/3zCJlbR )』について言及した投稿を目にして、「ああこんな本があったな。読んでみようかな。」と思って、京都市図書館で検索したところ、いみじくも普段利用している左京区図書館に所蔵してあるのがわかり、早速借りて読むことに。
 あまりにもの面白さと身につまされる感ありまくり状態に促されて(?)ほぼ一気読み。
 まず表紙の著者手書きの言葉にいちいちうなずかされる。
 とりわけ興味深かったのが、市販されているペン習字入門書についての言及。著者自身、その入門書通りに実践したらしいのだけれど、意外とダメ出しがされていない。これまで何度か買って練習してみようかなという気にちょっとだけなったことがあるのだけれど、「左利きだしな」というところで諦めてしまっていた。左利きなりに美文字に近づくことも可能らしいということも、本書では示唆されている。というか、左利きでも美文字を書く人もいるらしいし。
 ただ、果たして自分が美文字と言われるような字を書きたいかというと、それはちょっと違う。とりあえず人に汚いと言われないような字を書きたいというのが、第一目的。とりわけ手書きでメモを取る際など、後で見返して読めるような字を書けるようになりたい。それだったら、いっそのこと速記術を学べばいいのでは?という気もするが、でもそれはそれで「何か違うな」感が拭えない。
 書くスピードを保持しながら、なおかつ読めるレベルを保つ。そのための指南書でもあればいいのだが。
 後、僕自身、悪筆がひどくなったのは、パソコンのワープロ機能に頼ることが多くなったためではないか?とかねてから思っていたのだけれど、実際そういう人が多いとわかって、ちょっと安心した。僕だけではないのだ…と。
 ワープロ機能を使って文章を書く癖がついてしまうと、脳がワープロ脳になってしまうというか、いざ手書きで文章を書こうと文章を紡ぎ出す能力と手の動きが上手いことシンクロしないで、非常にぎこちない感覚を覚えてしまう。しかもキーボード操作によって、手に変な癖がついてしまっているらしく、ペンを持って字を書くのが、以前より苦痛に感じられるのが、一層辛い。
 つい長々と書いてしまったが、極端な美文字を目指さなくとも、練習次第で悪筆はある程度改善できるらしいということはわかった。実際、表紙に掲載されている著者の手書き文字と、著者後書きの最後に記されているそれとは格段に違っている。このレベルにまでなれるんだったら、1日5分でも字の練習をするというのもありかな…と思った次第。
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