イギリスが疑問視する東京五輪　の雑感

「日本が気にするのはお金、メンツ、総選挙だけ」イギリスが疑問視する東京五輪開催
https://blogos.com/article/542432/

イギリス在住のライターの人が、イギリスでのマスコミ報道を引用する形で、東京オリンピック開催強行を批判する記事。引用の大半を占めるのが　タイム誌の東京支局長のリチャード・ロイド・パリーによる記事。

以前の日記にも書いたのだけれども、パリーは今年２月に「今年の東京オリンピックは中止し、代わって３２年東京開催がすでに内定している。関係者からの情報なので間違いない」と壮大な飛ばし記事を書いた人。

最初のうちは　どれだけＩＯＣが否定しても「ちゃんと裏を取ってある」「今にＩＯＣも認めることになる」と自信たっぷりだったのだけれども、４月になっても何の発表もなく　飛ばしだったことが分かってくると、今度は逆ギレ気味に「オリンピックは中止するべきである」という論説記事を連発。今回引用されているのは、その論説記事になる。

パリーが日本に住むようになって２０年ちかく。そのバリーの私情たっぷりの論説記事をもってして、あたかもイギリスが東京オリンピック反対であるかのような書き方をするのは、どうなんだろうかと。

そもそもにして、記事タイトルにある「お金メンツ総選挙」も、元コメントしたのは日本人投資会社社長であって、イギリス人ではないのだよなと。

そのへんはさておくとしても、引用記事は大体は５月末くらいまでのもの。論点としては「日本のワクチン接種率の低さ」や「日本の世論調査でもオリンピック開催反対が多数」など。

しかし６月に入ってからは接種率が急速に上昇、新規感染者数が激減、世論調査でもオリンピック開催賛成が最多と、状況は変わっている。今さら５月末の記事を持ち出されても…というところはある。

「リスクが発生する」というのは、確かにそのとおりなのだけれども、ゼロリスクはもはやありえない話。必ずどこかで腹をくくらないといけない時が来るだろう。それが今回のオリンピックであるべきなのかどうかは分からないが。

ちなみに、パリー以外にレオ・ルイスという記者の名前が上がっているけれども、この人に関しては「ガンダムＡＧＥのヴェイガンのＸラウンダー部隊マジシャンズ８に同名のキャラがいる」事以外は、よく分からなかった。