でわのかみ〜なんか（名古屋人気質（なごやじんかたぎ）〜その四〜）

　お国自慢するときなど誇らしげに『○○では△△でいいですよ〜』などと言います。
しかしながら、他者から見れば、最初、「へぇ〜」のひと言。
聞いたひとは、かなり期待をしますが、”期待外れ”だったとなると
「な〜んだ、そんだけか！」で済めば良いですが、
「○○なんか」と否定する批判の対象となってしまいます。

対象が個人となると
『○○さんは、□□ですよ〜』と高評価
から
「○○なんかダメだよね！」
という低評価され、批判の対象となってしまいます。
こうなると「○○なんか」というレッテル貼りがなされてしまいます。
いったん、貼られたレッテルはそう簡単に変えることはできません。
相手が決めることなので、”虚像”と”実像”とのギャップに苦しんでいる方も少なからず、おられるのではないでしょうか。
否定的なことを相手は、”嫌なやつ”となり、苦手な相手となります。その相手のことが頭に浮かぶだけで”ストレス”を感じるようにもなってしまうのではないでしょうか。


名古屋人気質（なごやじんかたぎ）〜その四〜
都合の良いことは強調すれど、都合の悪いことはことばを濁す。隠したがる。
三大都市圏で都会のように見えますが、住んでいる人は首都圏と違って、
いなか者ばかりです。いなか者扱いされるのを極端に嫌うので、都合の悪いことは隠します。
都合の良いことばかり言われても誰が信じるものかと疑問視されます。
他の地域のひとたちや他の地域出身者から、『都合の良いきれいごとばかり言いやがって、化けの皮剥いでやるぞ！』と反感を買うこともしばしばあるようです。

かつて、ファストフード店の駐車場に改造バイクがいっぱいあった。
名古屋市在住のひとが言うには
「あそこは近寄らないほうがいいよ！」
と忠告された。

どういうことなんだろうか？
暴走族が客として、店に寄っているのか？
そうではなくて、店員として働いているらしい。
暴走族＝暴力団予備軍であることは、常識です。社会通念として、周知されていることです。

そのファストフード店は、いまは、もうありません。ｎ十年も前の話です。

「光りあるところに闇がある」

必ず、良い面もあれば良くない悪い面もあるのが当たり前。
良いところだけ言って都合の悪いところは言わない”ご都合主義”を通しているのも”名古屋人気質（なごやじんかたぎ）"と言っても良いのではないでしょうか。
俗語の出羽守を使えば、あらさがしされるのもあたり前となります。

俗語「でわのかみ」の多用は避けたほうがよろしいのではないでしょうか。

出羽守
読み方：でわのかみ、ではのかみ
（Weblio辞書）
https://www.weblio.jp/content/%E5%87%BA%E7%BE%BD%E5%AE%88

英語では、「tend to compare」（比べたがり）というらしい。