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2021年06月07日21:40

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いのちを守る。つなぐ。

反貧困ネットワークの事務局長の瀬戸大作さんのインタビューが5日の朝日新聞に載っていた。瀬戸さんの話は今年の1月、東京で聞いた。大体同じようなことを話していた。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14927573.html

2008年のリーマンショック後の「年越し派遣村」では中高年男性の姿が目立ったが、コロナ禍では若い人、女性、外国人を含めて幅広い層が困窮している。

インタビュ―中に「緊急宿泊先に入居した外国人の一人は、公園で野宿していて暴力をふるわれ、大けがをしました。救急車で病院へ運ばれたが医療費の支払いができないとわかると、車イスにのせられて病院の車で元の公園のベンチに戻された」とある。

私もコロナ禍前だが、東京の荒川区でホームレスの支援をしていて同じような話を聞いた。この方の場合は病院から出された後間もなく亡くなった。

日本は追い詰められた人に冷たい国だと実感する。統治エリートにつながっている層は案外保護される逆立ちした社会主義国のようだと思うことがある。

日本のもう一つの特徴は、生活、仕事、学歴などについて自分に責任があると思っている人の割合が世界で突出して高いことだ。2位のアルゼンチンより10%以上高い。
これは、小学校からの学校教育と政治行政司法やメディアなどの巧妙な社会教育が日本は際立って成功していることを物語っている。

これらはコロナ禍の前から問題になっていたが、今可視化された。
好んで選択したのではない非正規労働、実質は雇用なのに個人事業主にされた人が増えている。接客業、小売業も打撃が大きい。
今までと違うのは次の仕事がないこと。
私の家のすぐ裏の方は高校生と中学生がいるシングルマザーでキャバレーで働いていたがコロナ禍で解雇され今はホテルで働いているがどうなのだろう。

今必要なのは、真面目に働けば人に恥ずかしくない生活ができるようにすることだ。資本主義の修正を唱えたケインズはあと50年もすれば世界の富はそのような社会を作るのに十分な量になると予言していた。50年経って予言どおり富は蓄積されそれから大分経つが、格差は逆に開き、また、かつてない孤独、孤立が増えている。

これらの課題を社会全体、政治全体で腰を落ち着かせて考え新しい構想を議論し実行することが待ったなしだ。いや遅すぎる。人間や社会が破壊されて行く。コロナ禍の終息後は膨大になった財政赤字を是正するため増税必至という予想もい多い。今から議論しておかないと間に合わない。

オリンピックを開催すれば世相はどうなるのだろうか。

浮かれている間に政治経済行政のプロは着々と策を練っている。コロナ禍や医療の行方もさることながら開催の中止を求める理由である。




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