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2021年06月04日23:03

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ドローン「Air2S」感想

 ドローンちゃんの「DJI Air2S」を購入しました@@!
 今までは主として「Parrot ANAFI」を飛ばしていたので、そちらと比較して長短を並べたいと思います。

【★ 高画質・広角】
 流石の1インチセンサー!
 ワシのiPhoneさんも真っ青の素晴らしい画質にビックリ!
 ANAFIちゃんでは、天気が悪いと残念な絵になりがちだったのですが、Air2Sなら味のある絵が撮れますね!
 さらに視界角が広いので、絵面の選択肢が増えて良い感じです!
【★ 送信機の出力】
 これも滅茶素晴らしい!!
 ANAFIちゃんではWifiの混信に悩まされ、実質的な飛行範囲が限定されていたのは結構ストレスでした。しかし、Air2Sの送信機は極めて安定した映像を送ってくれるので、迷わず操作可能なのがとっても嬉しいところです!!!

【〇 飛行安定性】
 とっても安定してます。飛ばすと分かるのですが、風速4m程度の突風なら微動だにしません…@@; 恐らく物凄い精度のジャイロと絶妙な補正が入っているんでしょう!
 ANAFIも余程の突風じゃなければジンバル補正が効かないほどブレるということはないので、撮影用途的には問題はないのですけれども、ハンドキャッチする時なんかには差を感じます。Air2sをハンドキャッチする時、自重を優し〜く乗せて来る感じの安心感は素晴らしいです。まぁ、ANAFIは捕まえて捻っちゃえば良いのですけれどねw
【△ 各種センサー】
 前後上下にセンサーが付いており、かなり細かい枝とかも察知してくれます。ただ…後面と上面なんて要らんから左右に付けろよw 肝心の脇がお留守というのは上位機種との差別化のためという意図が透けて見えますね。とはいえ、元々こういうのは余り信用してないので、私的にはどうでも良い機能かな?w

【▽ パノラマ撮影】
 これが良し悪しなんですよね…
 ANAFIの売りの1つに、球形パノラマがありました。しかし、メモリカードにファイルをいっぱい溜め込むため、(閲覧ソフトでの閲覧は楽ちんなんですけど)PC上での扱いが若干面倒でしたし+事後に改めて作成する必要があるのも手間でした。
 一方、Air2Sは撮影の直後に飛行したまま合成するので、作成・管理という煩わしさから解放される点はとても良いです。一方、『撮影直後に作成するけどその間は移動不能』という仕様になっており、飛行時間が実質的に削られるのは明白な欠点です。『張り合わせ作業中に移動すると、写真が無かったことになる』という鬼仕様は何とかならんの!? 凄い待たされるわけじゃないけど、何も出来ないのは改善して欲しいです。
 また円柱パノラマですが、Anafiなら使いやすい閲覧ソフトが標準装備ですが、Air2Sでは(特にios版の)閲覧ソフトの出来が微妙なのも残念。
 それと合成の失敗率がAir2Sは高めなのも残念なところ。ANAFIは4%無いくらいで「滅多にない」ですが、Air2Sは15~20%くらいと「結構~かなりある」なんです。
 これらの問題が改善すれば、ANAFIを過去のモノとすることができますでしょうに…実に惜しいです。

【▽ でかい】
 ここからは明白な弱点項目の羅列になります。
 Air2Sは、やっぱり大きいし重いですよね。カタログスペックでもAnafiの重量のほぼ倍ですから。とはいえ、自転車にも(余裕は少ないですが)積むことができる程度の容積です。ただ、荷物の多い冬はどうなることやらですが。
 また、大型の収納ケースを別途購入するとパニアバッグなどが必須になるかもしれないので、本当にギリギリかな。
【× 準備】
 飛行準備が若干面倒です。組み立てとか、リモコン準備とか。この辺に関してはAnafiちゃんがすっごく効率よく出来ていたなと改めて思い知らされます。
【× うるさい】
 まずビビるのが飛行音ですw Anafiなら無風でも50m上がれば気にならない程度になりますが、こちらは100mでも存在感ありありですw 特に速度や方向を変えるとブンブン唸りますw 静かな観光地で長いこと滞空させると他人が不快に感じそうな音量なのは気になります…。特にminiでは多くの人にとても肯定的に話しかけて貰えたけど、こちらでは「ウルセー!」とか言われちゃうかも@@;?

【× 最大速度に関する誇大広告】
 気温25度にてスポーツモード全開で飛ばしてみたところ、1分せずに警告が出ました。曰くオーバーヒートなんですと。カタログスペックでは19m/sですが、これって『かなり無理した時にのみ使えるもの』で、実質的には余り使えないもののようです。気温が25度でこれですから、真夏とかどうなっちゃうのか真面目に心配です。
 以上のように「最大速度」は19m/sかもしらんけど、「継続可能な実質速度」は15〜6m/sといったところ。この辺は、飛行時間を含めて誇大広告なチャイナ的胡散臭さを感じました。
 さらに追加で、追い風だったとしても最大速度は追加されず、向かい風の時の時はしっかり最大速度が下がるという仕様も少し残念なところです。ANAFIでは追い風だと調子こいた速度が出るのが面白いところだったのですがw
【× 飛行時間に関する誇大広告】
 カタログスペックによると、31分vs25分でAir2Sのが優勢なんですが… 体感ではANAFIの方が長く感じますし、実質or実際そうだと思います。
 実質というのは、Air2Sって「継続可能な速度で飛ばす+録画をする」と残り時間が凄い勢いで消費されてしまいますが、Anafiはそういうことがほとんど無いのですよね。さらに、DJIは残り時間が短くなると、操作画面に警告窓が出たり、警告音が鳴り続けたり、しまいにゃ勝手に高度を下げたりで凄くやりにくく、ウザいんです… このため、『快適に飛ばすことができる実質的な時間』をさらに縮めてしまっています。「本当にウザ過ぎなんじゃい!!(宮野真守声で)」
 ANAFIは全速でブン回そうが録画しようが規定時間通りという感じなので、恐らく余裕をもった作りなんでしょう。
 逆にAir2s、かなりギリギリの作りをしてるんだろうなぁという感じで、カタログスペックで客を釣ろうという意図が透けて見える点は印象が悪いですね。
 ということで、Air2Sは4K60FPSで撮影+全速で飛ばすと下手すると15分程度しか持ちません。一方、Anafiは何をしても大体20分以上は持ちます。ということで、動画をガンガン撮りたい人は注意が必要です。

【× 充電関連】
 AnafiはUSB-Cで充電可能だったので、バッテリー3つ+モバイルバッテリー10000mAhでも飛行回数は6回分以上を楽しめました。…が、Air2sでは『AC100Vが必要』という鬼畜仕様。よって、1個1.3万円のバッテリーを買い足すか、AC100Vの電源を持ち運ぶかというご無体な選択を強いられます。ただでさえ機体が大きくなったところに、コレはかなりきついっすねぇ… マジでどうしよ。本当にどうしよ…
 下手すると… いや、しないでも電源持っていくくらいならAnafiちゃん持っていく方が楽なんですが…(汗
【× 視認性というか機体色】
 機体色が灰色なので、すっごく目視しにくいです… Anafiでしたら快晴なら400mくらいは余裕で見えましたが、こちらは本当にアカンです。誰だこんな色にした奴は! 塗装すると中古などでケチがつきそうですし(どうせ売らないだろうけど)、本当に残念仕様と言わざるを得ません。
 灰色は塗装しやすいですって? しなくて良い色にして!!!
 ANAFIの黒は夏場に大変そうなので、EVO系のように真っ赤なのが良かったかも!?
【× スマホの電気食い CPU酷使】
 スマホを凄い酷使する模様。アイフォン7ではCPU負荷警告が出たり、電池残量も凄い勢いで減って行ったり。とにかく、飛行時間関連も含め、電源関連を見直す必要がありそうです…
【▽ その他気づいた点】
 動画のフレームレートを切り替えると、同じ4Kでも視界が変わったり、4Kのときはセンサーをフル活用してないらしい等の仕様から、結構ギリギリの設計のようではあります。また、絞り・ズーム・横センサーを備えた6Kもしくは8K機が出ると思われるので、半端な機体と言えなくもないと思います。

 以上のように、とても良い点2つ 良い点2つ 弱点3つ 悪い点6つくらい。
 数だけで言えば悪い点のが多いようですが、やはり『美しい映像+強靭な送受信装置』という2点は何者にも代えがたい魅力!! これ以上高性能なものでは重量の大幅な増加が見込まれるので、自転車を主とした移動手段の私としては、こちらの機体が最上位なのだろうと判断しております。


 追加で気になった点を細々と列挙
【◎ 下降の安定性】
 大半の空撮ドローンが苦手としていた「下降」が極めて安定しているうえ、速度もかなり速いです。これもまた技術の進歩を感じられる部分ですね。凄い! 素晴らしい!! 離着陸の繊細さといい、下降時の安定性といい、ぱっと見では分かりにくい部分の研究には素晴らしい職人気質を感じます!
【〇 メモリ内臓】
 僅か8Gではありますが、機体がメモリを内蔵してるのはいいですね! SDカード入れ忘れて現地で茫然… という事はあり得ますから、やらかした時の保険として非常に素晴らしい! 出来れば16Gあればなお良かったのですが。
【〇 移動モードの切り替え】
 切り替え用の機械スイッチが操縦装置に付いてるのはとても良い!!
【〇 スマホの固定機構】
 Anafiやminiよりも大型のものが固定できるようになっており「スマホケースに入ったスマホ」も固定できるのは良いですね。標準で8インチタブレットくらい装着できましたらなお良かったですのにw まぁこちらはサードパーティの良いのがあったので良し。
【○ 操縦桿の取り外し】
 ネジになってて取り外せるのは良いですね。まぁ、準備が面倒ではあるんですが…(苦笑)
 出来れば付属のバッグは取り外ししないでも大丈夫な設計になってて欲しかったです。
【△ 写真の色彩】
 自動設定の写真、悪天候時の見栄えは間違いなく良いです。一方で、好天時は色彩過剰に感じます。
 素朴過ぎるAnafiの色に慣れていると、Air2Sの画質はちょっとケバい印象。とはいえ、この辺は好みだけじゃなくて慣れもあるので、そのうちお気に入りになる可能性もあります。
 手動で調整すれば良い感じになるのかしらん?
【〇 微妙な操作】
 操縦桿の角度によって動作の強弱をより柔軟に調節できる点は良いです。特に旋回はANAFIよりも繊細に動かせる感じ。
【× 操作の設定】
 ただし、操作の設定をANAFIのように好みで細か〜くいじる事が出来ないのは残念なところ。EVO2は凄く細かく設定できるので見習ってほしいところですね。

【▽ 動画の左右移動】
 録画に関してですが、左右に動かした時に操縦桿の動作そのままに画面が動いてしまうのはちょっと残念。動きにほんの少し「遊び」が欲しかったです。これは好みなのでしょうけれど。
【▽ カメラカバー】
 ガッチガチに固定するのでちょっと怖いです@@; その上ちょっと手間。
 その点、Anafiちゃんは『ケースとアームがカバーのような構造になっていた』のはとっても効率的でした。この辺もANAFIに比べて準備が面倒なのは残念なところです。
 その後、これはサードパーティーのを買いました。純製は本体壊しそうなくらい硬いので即座に捨てましょうw

【× SDカードの着脱】
 右側2本の着陸脚を伸ばさないとSDカードが取り出しできない設計はいただけません。じゃあ、本体にUSBを挿してデータを吸い取れば…と思ったら、それも反対側の着陸脚を伸ばす必要が… 意味ねーぞ!w この辺は表面積に余裕ありそうっだし、後面にお願いしたかった。この点においてはAnafiちゃんも面倒でしたけどw
【▽ 特殊撮影】
 目玉だった「多彩な角度で動画を撮影しちゃいますモード」ですが、大きなものには向いてますが、人を撮影するには全く向いてませんでした。旋回距離が遠すぎて誰だか分からんですw;
【× 動画閲覧】
 また、特殊撮影をPCで閲覧しようとしても編集前のものしか観れないのが残念。加えて別のスマホで観るにしても特殊ファイルの位置が不明なので撮影したSDカードを消去するとアウトです。とりあえず観れりゃいいだろ的なオマケ感が強いですね…

【× カメラ操作】
 カメラの「上下操作」について。ANAFIなら専用操縦桿の「上下」で直感的に動かせる一方、Air2Sは「左右」のダイヤル式。これは力の入れやすさを配慮したものなんでしょうが… いつか慣れるのかなと思いきや、既に15時間以上飛ばしてるのにいまだ「咄嗟・無意識に」操作ができないので、やっぱり駄目なのでは(苦笑)
【× ズーム操縦桿】
 ANAFIにはズーム用の操縦桿が付いていたけれど、Air2Sはタブレット画面のタッチ操作。これは誤動作を誘発することもあるのでいただけません。Anafiの操縦桿は分厚いためにレイアウト的な余裕があったけれど、Air2Sは薄くすることを意識し過ぎたためにその辺が犠牲になってしまった感がありますね。厚みはそんなに邪魔にはならないし、握った感じもしっくり来るから、この辺はAnafiちゃんに軍配です。
 カメラ上下+ズーム操作の4方向操縦桿だったら良かったですのに。
【× 離陸】
 Anafiちゃんは特にハンドリリースが極めて使いやすかったのです。ボタンを押したらポイっと投げるだけ。
 Air2sは離陸シークエンスがまだるっこしいです。誤動作対策なのは分かるんですが…

 以上のように、○が6つ △1つ ▽3つ ×6つですけれども、まぁこの辺は細かいところなので。
 ただ、重量等と違って改善可能だったであろう部分が多いのは残念なところですね。
 値段も大分上なんですから頑張って欲しいところでした。

 とはいえ既に述べた通り、1インチ高画質・高感度送受信機は大正義なので、興味のある人には間違いなくお勧めできる製品だと言えるでしょう。


=======訂正8/15=======
【○→▽ 微妙な操作】
 旋回を微妙・絶妙に操作可能かと思いきや、ANAFIちゃんと大差ありませんでした。むしろ、操作設定が細かく自在にできるANAFIちゃんに軍配が上がるかも…

【▽ パノラマ撮影】
 パノラマ合成の失敗率について。
 ANAFIの「球体」は30枚に1枚程度。
 ところがAir2Sの「円柱」は最悪5枚に1枚程度という惨状です… 短時間で合成する仕様が良くないのでしょうね。ガッカリです… 旅先の撮影は一期一会ですのに。
 なおAir2Sの「広角パノラマ」はお手軽かつ素敵な絵が撮れるので、かなり気に入っております! が、これも稀ですけど失敗します…

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