ひょっこり男

■自転車であおり運転、「ひょっこり男」に実刑判決
(朝日新聞デジタル - 05月17日 17:37)
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埼玉県桶川市の自動車道路上を自転車で走行し、突然対向車線に飛び出すという危険行為を繰り返したとして、2020年26日に道路交通法違反（あおり運転）で埼玉県警に逮捕された男です。自転車に対する「あおり運転」の適用は全国で初でした。

突然対向車線にひょっこり飛び出してからクイックターンする異様な犯行スタイルから、地元では「桶川のひょっこり男」などと呼ばれ、以前から有名だったようです。

生い立ちについてはほとんど明らかになっていませんが、千葉県柏市の出身で、少年時代は他の親子の後を無言でつけ回すなど奇行が目立ったようです。

また生い立ちを知るという人の証言によれば、小学校時代は特別学級におり、発達障害だとも言われています。中学時代の同級生だという人物によると、普段からかなり暗い少年で、いつも下を向いて歩いていた印象が強いという事です。

両親と姉の4人家族で、父親は無口で大人しいタイプの職人、母親はパチンコ店に入り浸っているタイプだった事が、地域の住人から明かされています。両親は夫婦喧嘩が絶えず、皿や鍋が窓から外に飛んでくるような激しい喧嘩をしていたそうです。

両親ともに子供には関心がない様子で、家族旅行や家族で食事に行く様子などを見かけた事は一度もないという事でした。親の愛情を受けずに育ったため、とにかく周囲に構って欲しく、子供時代から迷惑行為を繰り返していたとも言われています。

2020年10月に逮捕された時には「パート従業員」とだけ報じられており、勤務先などの情報は不明でした。

実は、あおり運転で逮捕される前年の2019年7月にも同様の迷惑運転事件で逮捕されており、執行猶予判決を受けていました。その当時の一部の報道では職業を「金属加工会社の会社員」と報じられていました。勤務先の「金属加工会社」は現在のところ特定されていません。

2020年10月の再逮捕時の報道では、職業が「パート」に変わっている事などから、1度目の逮捕によって、勤務先の金属加工会社を解雇された可能性が高いと見られています。

また、一部からは親も道路で迷惑行為をしていたとの情報も出ているようです。本人は親の真似をしていたという事なのでしょうか。

逮捕容疑の迷惑運転行為をした2020年10月5日、その危険運転行為を注意した72歳の男性の胸ぐらを掴み、車に押し付けるなどの暴行事件も起こし、暴行容疑で逮捕されています。あおり行為の他にもこうした事件をあちこちで起こしていたと見られています。警察の取り調べに「自転車に乗っていただけなのに注意されて腹が立った」などと身勝手な供述をしていたようです。

この暴行事件の被害者は、被害を受けるのは2度目だといい、1度目は2019年の事で、同様に迷惑行為の事でトラブルになって石をぶつけられて腰を打撲する怪我を負わされたという事です。

現在、2020年10月に逮捕された「道路交通法違反（あおり運転）」容疑での裁判を受けています。また、2021年2月9日には千葉県の流山市でも同様の危険運転行為をしたとして追送検もされており、この件も裁判になっています。

この裁判で、検察側は「快感を得るために妨害運転を繰り返した」と主張しています。

本人は起訴事実は認めていますが、犯行動機については「自転車で走行する自分の横を自動車がスピードを出して走り過ぎる事に腹が立ち、それに対する仕返しとして迷惑行為をしていた」などと自分の正当性を主張しているようです。

判決は現在はまだ下されていませんが、執行猶予期間中の再犯という事で懲役の実刑判決が下される可能性が高いと見られています。

実刑判決が下された場合、前回の裁判での「懲役2年」と今回の判決が合算されて懲役3年〜5年くらいの実刑判決が下るのではないかと予想されています。

まとめ

今回は自転車で対向車線に突然飛び出す危険運転行為を繰り返して逮捕された、「ひょっこり男」についてのまとめす。

2020年10月に道路交通法違反（あおり運転）で埼玉県警によって逮捕されました。この事件以外にも、迷惑運転を注意した男性に暴行を加えたり、2019年に同様の事件を起こして執行猶予判決を受けたりしており、こうした迷惑行為を頻繁に繰り返していたとみられています。

生い立ちや学歴、親家族などについては、子供時代の奇行や特別学級に通っていたとの情報、両親と姉の4人家族だったが、両親は無関心で愛情を受けずに育ったことなどが明らかになっていますが多くは謎に包まれています。

現在はこの事件で裁判を受けており、執行猶予期間中の再犯だった事などから、懲役3年〜5年程度の実刑判決が下されるのではないかと予想されています。