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〜フィクションです〜
数年前、
新入学で
新しいスマホが届き慣れ始め学友も増えて
順風満帆の青春を謳歌していた。
恋人になりそうな相手のメルアドもゲットし
早速 デートのお誘いを送信した。
返信が返って来た。
なぜか2通。 同時刻の受信。
1通は、デートOKの幸せな便り。
もう1通は、謎のアラブ語メール。
何かの誤送信だと思っていたのだが
彼女とのメールのたびに
同時刻にアラブメールを受信した。
迷惑メール登録しても続き
1度 翻訳ソフトでアラブ語の内容を
調べてみたた。
正確に訳せていないが 内容は、
~インドに住む同胞よ、
共にアーリアの誇りを持って 友愛の如く
聖地を奪還すべし。
裏切れば死あるのみ、神は偉大なり-
間違いなくイスラム原理主義のテロリスト の
誤送信である。
本当の送信相手はインド人のようである。
大学教授に相談することにした。
教授にスマホを渡すと、ただならぬ表情で
この誤メールにはウイルスがファイルに
仕込まれていて、開くと感染するそうだ。
幸いにも使い方も慣れていないので
ファイルを開かなかったのだが……
彼女が心配になり電話をすると
40度の高熱が出て 咳が止まらないらしい。
すぐに救急車を呼んで病院に向かうと、
症状は重症で 集中治療室に運ばれていた。
謎の麻薬中毒のような脳障害も見られ
味覚が消えていた。
炭疽菌で発症する症状だそうだ。
数日後、
スマホを置いて来た寮が
何者かに放火された。
後にわかったのだが
放火したのは
エジプトとパレスチナの二重国籍の学生。
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