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2021年05月07日02:15

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適当になっていく

子どもが大人になるまでに
どうして適当を
身に付けるのか
分かってきたこの頃

適当が悪いわけもない
適当でもよしとするものと
適当では許さんとするもの

それを設定していくことは
とても良いことだ

子どもの頃の
何にでも純心をもってして向き合う
あの精神を持ったまま
事あるごと漏れなく全てに
臨もうとすると
爆発する

成長に伴う
視野範囲の拡大に対して
処理能力の向上が間に合わず
何処かの段階で大爆発が起き
気付けば
えも言われぬ空間に
ぽつんと放っぽり出され
放っぽり出された精神が
爆発後の粉塵のように
霞になった感情と漂い始める

適当な部分を設けていないと
精神がこの世に根付かないから
人は適当を身に付けていく

適当の設定を身に付けることが
精神をこの世に根付かせるということ

適当は居心地の良さを生み出し
居心地の良さが精神の安定へと繋がる

部分部分適当の設定を拵えることで
どうにか爆発を避けている

爆発の暮れで
美麗の残火が無に帰す瞬間
人は万感の気持ちを抱くが
それは他所の爆発を垣間見た時だけだ

自己の精神の爆破を嬉々とするものなど
ニヒリストの中にも
幾分か紛れ込んでいる
程度しかいないだろう

この世の
この場の
身の回りの
その全てに真摯に純心に
向き合うと

人はこの世に居られなくなる
不思議なもので
不思議なものだ

御伽噺でも
法螺の渦中でも
たらればのことでもない
現実の出来事全てを前にしてだ

この世で
この場で
身の回りで
起きた確かな現実の事象の
想いの視界に捉えた出来事を前に

その全て一つ一つに真摯に純心に
向き合うと

人はこの世に居られなくなる
精神がこの世に居られなくなる
この世に精神が根付かなくなる
爆発する
不思議なもので
不思議なものだ

人はこの世の生き物で
それがこの世の出来事を
前にすると
爆発するのだから
何という欠陥生物か

それとも
この世の生き物だからこそ
とでも言うのか
この世の生き物だからこそ
この世のその場の身の回りの
出来事全てに精魂込めて
向き合うことは出来ないと
適当は怠惰ではなく
適当の習得は
成長のプロセスの一環だと

いかに人が
この世の生き物でありながら
リアリズムからかけ離れているかが
よく分かる

適当に流したり
仮想ごとにうつつを抜かすことも
またリアリズムの一つであるといえば
それまでだが

いやそもそも
生き物は本当にこの世のものか
この世には間借りしているだけなのか
空想論はここまでだ

成長の最中
拡大していく視野範囲に対して
処理能力の向上が間に合わず

爆発を避ける為に
適当を身に付ける生物

爆発を避けて
何をすることを目的とする生物だ

まず何故
この世の生き物でありながら
自分と接点のあるこの世の物事全てに
徹底して向き合おうとすると爆発するのか
そういう仕掛けに
なっていることが多いのか
この適応率の低さは何なのか

異なる世の何かに接触されて
わけのわからんことを吹き込まれ続け
爆発するのならまだしも

ああそうか

理解できることを
理解することもまた
とても大変な作業だと言うことか
それを幾重にもすると
精神が爆発するほどにも
ましてやそこから
徹底して対応するとなると尚のこと

理解ポートへの連続接続で
メモリを馬鹿食いしているのに
接続する度にファイルの
整理までしろと言われたら
そりゃ爆発もする


この事に感覚的に気付いて

ではめちゃくちゃを言って生きよう
では適当に流そう
と設定を付け加えるようになったんだな
なぁどうせそうだろう


子どもが大人になるまでに
どうして適当を
身に付けるのか
分かってきたこの頃

そりゃ適当にもなるわと
自分の適当の設定を確かめる
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