18960506 NO4672 芝罘（チーフー）滞在中の成岐運の挙動調査 回答
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駐韓日本公使館記録 10巻 三. 機密各館往復 (6) [芝罘（チーフー）滞在中の成岐運の挙動調査 回答]
文書題目 (6) [芝罘（チーフー）滞在中の成岐運の挙動調査 回答]
文書番号 機密第五號
発信日 明治二十九年五月六日 ( 1896년 05월 06일 )
発信者 在仁川 領事館事務代理 萩原守一
受信者 在京城 特命全權公使 小村壽太��
(6) [芝罘（チーフー）滞在中の成岐運の挙動調査 回答]
機密第五號
先月十日で在芝罘・帝国領事へ伝達の件に関し、先に同地駐在・久水領事へ照会に及んでおりましたところ、本日「肥後丸」便で別紙写しの通り回答致して来ましたので、左様御了承頂きたくこの件を回答申し進みます 敬具
明治二十九年五月六日
在仁川 領事館事務代理 萩原守一
在京城 特命全權公使 小村壽太�� 殿
[別紙]
문서제목 [久水領事の成岐運に関する報告]
[久水領事の成岐運に関する報告]
機密信
本月二十三日機密信で朝鮮人・成岐運（ソンギウン）の当地滞在中の挙動注意に関し、小村公使の訓令転達として御来意の趣旨を了承。元来京城の出来事に関してはどこからも何の来報もなく、ただ新聞紙上に半信半疑の記事を多少見たくらいで京城の事情などを察する始末なので、今回御来意の人物は目下どのような主義・方針を採るものであるか、また挙動中特に注意すべきところがどこにあるかを知らない。全体の注意については、下官（＊私）は常に怠らずにおりましたが、公使の訓令とあれは特に注意が必要な点あるものと認めましたが、すでに本人は上海に向って当地を出帆後に貴信が到達したので、普通の注意によって得た状況のほかにはお答えする方法がありません。左樣御了承頂きたく存じます。
同人は先に天津領事であった人物なので、下官（＊私）も一二回面会したことがあるが、同人は当地到着以来、外人に接することを好まず、西洋客店（＊ホテル）内に閉居していた。外人のなかで同人に面会したのは当地の税関長一人だけで、同官も別に用事があったのではなかった。成岐運は直ちに税関長を訪問したとのことなので、その答礼を行なったまで、と言う(私が推察するに、仁川税関長あるいはその他から添書があったのではないか)。下官（＊私）は税関長に面会したついでに彼の芝罘訪問の目的を尋ねたのだが、ただ上海への途中に滞在するに過ぎず、同人は露國行を公言していることから考えるとあるいは人蔘の来荷を待って旅費をまかなうためではないか、云々の想像説を為すに過ぎなかった。
同人は去る二十三日上海に向け出帆した。同行は閔景植（ミンギョンシク）外従者一名である。当地滞在中清人で彼に面会したのは当地税関雇書記一名だけで、従来の私交上一回の会食をしたまでだと言う。
同人旅店は露領事館の向屋なので同館との往復に注意したけれども、皆無のようだ。以上貴答申し進みます。
明治二十九年四月二十五日
在芝罘 二等領事 久水三��
在仁川 領事館事務代理 萩原守一 殿
追って今後このような注意事件がありました節はその要点を略記し、かつ乗船便でなるべく郵送致したく存じます。
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