通院透析２回目。
送迎バスの中でも話題はコロナ。福岡ではそろそろ医療従事者から高齢者へのワクチン接種が始まる旨、報道があったが、既に市のホームページでは、接種を担当する病院が発表されているそうだ。
「でもうちの病院、そのリストの中に入っとらんのよ」
と愚痴るＡさん。
「高齢者で基礎疾患があるもんしかおらんのに？」と答えるＢさん。「うちでやってくれればいちばんよかとにねえ」
Ｃさんが「警固公園じゃ若もんが毎晩集まっとるってよ。酒飲んで」と憤懣やるかたないという口調で文句を言う。
「何考えとっちゃろうなあ」
警固公園に集まる若者については、ニュースで私も見て、「大人は平気で会食して感染広げてるじゃないですか？ なのに私たちには自粛しろって…ねえ？」とインタビューで答えてるのを見ているから、そりゃそうだよな、という気もしていたので、会話には加わらなかった。送迎バスの中だって密なんだから、ここで会話するのもよろしくないだろう。
年寄りは老害で、若者は若害か。どっちがどっちを責めても、不毛なだけだよなあと溜息しか出ない。
１回目の透析では、血圧が100を切るくらい下がってしまったので、今回から、時間を30分短縮。途中、血圧を上げる薬も処方してもらって飲んだ。そのおかげか、血圧は下がりはしたものの、立てないほどではなくなった。一応、目も見える。
これまで、止血も全て看護師さんに任せていたが、今日は初めて自分で注射跡を抑えてみた。これが案外難しい。２カ所に針刺しをしているので、親指と人差し指で同時に押さえなければならないのだが、２カ所の距離がギリギリなのである。押さえ始めてから、親指と中指だったらもっと余裕で届くじゃん、と思ったが、今更指を離せない。多少ぶるぶる震えながら、10分間、止血してみた。うまく押さえられないと、マンガみたいに血がビューと出ますよと言われたが、どうやらうまく止まったようでホッとする。いずれ針抜きも自分でやれるようにという話なのだが、右手しか使えないのに血をこぼさないように針抜くとか、すげえ高等技術にしか思えないんですけど。
帰りの送迎バスもコロナの話題。道すがらの某有名ラーメン屋に、長蛇の列(しかも距離を開けない密)が出来ているのを見て、Ａさんが「なんじゃありゃあ!?」と松田優作のように驚く。「並んでるの、若いもんばっかりやったな」とＢさん。「よっぽど美味いんやろうな」とＣさん。
まあ、感染を気にしていないのは明らかではあるが、ここまでろくな感染対策も取れなけりゃ、好き勝手な行動する人間が続出するのも仕方がないと思う。
透析にもようやく慣れてきたと言っていいくらいにはなってきたが、透析中の腕の筋肉痛と、腰痛は如何ともしがたい。バスタオルを持ってきて敷いたらいいと勧められたので、次から試してみようと思う。
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