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2021年04月30日11:07

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月刊きょうされんTOMO 2021年4月号 トモトピより

月刊きょうされんTOMO 2021年4月号より

トモトピ ー最新情勢を読み解くー

■障害者差別解消法の改正法案を国会に提出
政府は、3月9日の閣議(大臣全員の会議)で、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律の一部を改正する法律案(以下、障害者差別解消法改正法案)」を了承し、同日、国会に提出しました。審議予定は未定ですが、今後具体化されることになります。与党は今国会での成立をめざすとしていますが、十分な審議が行われることが大事です。

今回の改正の主な内容は、民間事業者による社会的障壁(障害のある人が日常生活または社会生活を営む上で障壁となるようなもの)を取り除くために必要な合理的な配慮の提供について、現行の努力義務から義務へと改めることなどです。

きょうされんが加盟する日本障害者協議会(JD)も参加している日本障害フォーラム(JDF)が、今法改正にあたり要望してきた差別の定義を盛り込むことや、紛争解決のしくみと相談窓口の体制整備等については、盛り込まれませんでした。法の施行日については、公布の日から起算して3年を超えない範囲内において政令で定めるとしています。

■文科省審議会、障害の「害」の字を見直すことも、常用漢字に「碍」の字を追加することも否定
文科省に設置されている文化審議会国語分科会国語課題小委員会は、2月26日に第41回会合を開き、障害の「害」の表記について、障害者の選択に資する観点から「碍」の字を常用漢字表に追加することにつぃて検討を行いました。審議では、「碍」の使用状況に国民の中で高まりや広がりが生じていない、当事者の中で見解が一致していない、どの漢字を使うかというよりどのような表現を使うかという用語の問題であるなどの理由を挙げて、否定とする検討結果としました。

省略

2006年に国連で採択し、2014年に日本でも批准した障害者権利条約は、心身の機能障害の存在は尊厳と人権に影響しないという理由に立ち、環境と支援の改善を通じて障害のある人が平等に参加できる社会をめざしています。

障害の表記の在り方が見直されることにより、「わたしたちは迷惑な存在ではない」という障害のある人びとの思いに応えることや、優生思想につながりかねない表記を改めることで障害への理解がいっそうひろがる機運のひとつにしていくことは大事なことです。

きょうされんとしても、こうしたことに政府が率先してとりくんでいくことを、強く求めたいと思います。

事務局長  多田 薫 氏

電球「碍(がい)」は、「石へん」に「疑」という字の俗字。漢和辞典はこの字を「妨げる」「邪魔をする」、「害」は「損なう」「傷つける」などとする。
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