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2021年04月27日23:33

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透析再開

 自宅に戻って、最初の透析通い。
 送迎バスの時間は朝8時。遅刻しないように目覚ましアラームを仕掛けるのも久しぶりだ。時間を気にしない生活になって以来、一般人の当たり前の生活が、実は時間に追われる超ストレス生活だったんだと気づいてしまったので、正直、朝きちんと起きるのも億劫になっている。
 バスを待つ間、外で10分ほど立ちん坊。今はもう適度に暖かいからいいけど、真冬や真夏はちょっと厳しそうだなと既に心が挫けている。バスは全く正確に8時ちょうどに到着した。乗り合いだが私が一番乗り。この界隈をぐるりと廻って、私を含めて9人を乗せて病院に向かうのである。
 昨日、院長先生から「患者さん同士では仲良くしてくださいね。大人の対応で」と言われていて、透析中に他の患者と会話することもあるまいし、何をどう気を付けろというのだろうか、と訝しんでいたが、なるほど、バスに乗っている間、結構時間があるのである。病院まではこのあたりの区域から10分ほどしかないのだが、ちょうど朝の通勤ラッシュの時間帯だから、渋滞で軽く50分はかかってしまう。この間、同乗者と全く無言というわけにもいかない。多分、これまでにトラブルが起きたこともあったんだろうな。
 今日は初めての挨拶だったから、名乗りを上げればいい程度で、特に問題も生じなかったが、今後はいささか不安である。実はコミュニケーションとか日常会話とか、一番苦手なんだよね。基本、一日中、空の雲を眺めていたいような人間だから。

 病院に到着すると、玄関口の下駄箱に、私の名札を貼ったロッカーも用意されていた。自分で用意してきた、かかとのついたスリッパに履き替える。転倒防止のために、普通のスリッパはNGなのだ。実際に目眩を起こしてふらついたので、看護師さんに車椅子で直接透析室に案内されることになった。
 体重は退院時より1.6キロくらい増えている。二日、透析の間を開けるとこんなものだろう。増えた分だけ水を抜きますよと言われたが、それがどの程度身体に負担になるかは見当が付かない。病院のみなさんにお任せするしかない。
 注射は巧い人だった。射した後の筋肉痛も、今までで一番軽い(ないわけではないが)。多少は透析に慣れてきたというのもあるのだろう。どうしても針を2本も刺していると、腕に力が入らないではいられないが、できるだけ力を入れないことがコツだということが分かってきた。
 横になっている間も、役所への提出書類の準備やら、皮膚炎の治療やら、眼科通院の案内やら、院長先生、看護師さん、事務員さんたちが入れ替わり立ち替わり現れるので、ひと息つく暇もない。頭の真上にテレビがあって、退屈しのぎに見ていられるのだが、番組をじっくり見る暇もないくらいだった。
 薬剤師さんもやってきて、継続する薬について、1種類、前の病院からの指示がない、どういうことでしょうか、と訊かれたが、そんなもん分かるわけがない。薬を処方したのも、カルテを作成したのも前の病院である。理由は前の病院に問い合わせてもらうしかない。
 まあ、でも細々としたことを丹念に訊かれるのは、それだけ患者をきちんと診てくれているということでもある。こちらがどうしたらいいかよく分からなくて途方に暮れていた書類も、手続きを取ってくれるというので、これはもう感謝するしかないのであった。

 処置は無事に済んだものの、案の定、血圧が基準値を下回って、立ち上がることが出来なくなった。血圧を上げる薬を処方してもらったが、すぐに効いてくるわけではない。待ち合わせの患者さんを待たせることになるなあと心配していたら、看護師さんと院長先生が相談して、私一人だけ、遅れてタクシーで帰宅することになった。タクシー代は病院持ちである。手元不如意だったから助かったが、物凄い大サービスである。次からは透析の時間を短くして、みなさんと一緒に帰れるようにする、ということになったが、この目眩、かなり症状が重いので、10分や20分くらい、処置を早めても間に合うかなと、これもちょっと心配している。
 帰宅して、妻にこの話をしたら、一人だけタクシーで帰るなんて、「みんなから恨まれない?」と。さあ、そんなことまで気は回せないわなあ。
 
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