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2021年04月22日23:10

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第5288話  ほっといて屋台

どうも、ともんじょです。

読みたい小説がなかったので、己の見聞を広めるために新書を読んでみようって思ったんです。
特に日韓関係の本を読んでみたいとも思っていました。
先に言っておきますけど、ボクはいわゆるネトウヨではありませんからね。
母親の韓国ドラマ好きを傍らで見ていて、作品によって日本を悪者に扱うところを見て、
なんでそんな描き方をするんだよって思うこともあれば。
スポーツなのでも目に余るラフプレーを見る機会も少なくないじゃないですか。
そうなると、何がそんなに日本のことが憎いのかって気になります。
いわゆる「反日」の根源ってなんなのかっていうのがずっと疑問になっていました。
何故、400年前の侵攻までほじくり返して恨んでいるのかって正直日本人には理解しがたいところがありますよね。
そういうことを知りたいなって思い、日韓関係に関する新書を探していました。
できれば右でも左でもないバランスのとれた視点で語られている本が好ましい。
で、今回見つけたのがちくま新書の新刊
「歴史認識 日韓の溝」です。
日本と韓国の間にある溝の大きな要因は歴史認識です。
日本の近代化に伴って欧米列強に対抗しなければならなくなり、その一環で行ったのが「韓国併合」です。
韓国併合をどうとらえているのかっていうのがまず基本的な要因ですね。
その際当然のことながら抵抗運動っていうのは起きるものです。
そして当然ながら抵抗運動は武力によって鎮圧されてしまいます。今でもミャンマーで起きていることは歴上繰り返されつくしていることでもあります。
やった方は暴動を鎮圧したというし、やられた方は「虐殺」っていう言葉を用いる。
目線の違いで起きたことの評価って違ってきます。
この本はその起きたことを日本の当時の記録を調べて当時何があったのか調査しています。
これまでなんとなく「そんなことするのかな?」とかなんとなく否定されてきたことをひっくり返してきます。
被害者側が「虐殺はあった」っていう証言を採用するんじゃなくて、日本側の記録で「虐殺が行われていた」ことを証明してしまいます。これは著者ですら驚いていました。まさかって。
他にも「関東大震災」で起こった「朝鮮人虐殺」に関しても調べていくうちに実際に虐殺が行われていたことを突き止めます。
昨今、この事件は保守層から強く否定されていますが間違いなく朝鮮人に対する殺害行為は行われていました。
正直、信じたくなくなるほどのことが書かれています。ホントにこんなことがあったのかって。
自虐的歴史観がどうのこうのと言う人もいますけど、これはよくないことをしたなって素直に認めるところは認めた方がいいと思いますよ。
ただ、韓国サイドの証言に疑わしい物があったりします(ニュースに出てきている元慰安婦の人は証言がころころ変わることが韓国でも有名になっています)、そこはきっちりと抗弁しないといけないと思います。
認めるところは認め、違うところは違うとハッキリ言う。これにつきるんじゃないですか。
さて、この本では当時の軍の資料なんかで虐殺実際にあったことが記されていたりします。
それは筆者が驚くくらい知られていなかった事実だったりします。
じゃあね、韓国の人たちはどれくらい韓国併合や植民地時代に起きた事件について詳細に知っているのか。残念ながらこの本にはそこが書かれていません。
ボクがよく考えるのは、この溝には認識だけでなく情報量にも差があるんじゃないのかって。
たしかに日本は併合するにあたって武力鎮圧はしたけどどれくらいの人が被害にあったのか、
そもそもの甲午農民戦争の背景やそこから始まった日清・日露戦争と韓国併合でなにがあったのかってちゃんと知っているのか。
気になりますね。
もしかして、ただただ日本が一方的に「侵略」してきた、それに抵抗したら「弾圧」されたってかっこの部分だけを伝えいるんじゃないのかなって想像してしまいます。
今回これを読んで知らないことがいっぱいあったのはわかったけど、この溝の正体まではしっかりとつかむことはできませんでした。
これからも色々読んでいかないとね。
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