以下は禿げしくネタバレな内容を含みます。
まぁ最新放送からかなり経ってるから大丈夫だと思うけれども、念のため。
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いや、この作品ね、とっても切なかったわけですよ。
何度も見ちゃうくらいに。
で、何故切ないかを言語化しないと気持ちを整頓できないから筆をとったという次第であります。
まず、諏訪部少佐は「まだ会ったことの無い婚約者が」居たわけですが、それがあの吸血鬼化し、赤い目をした岬だったわけです。
そして、軍の方では彼女を取り込めるか模索していた。
彼女がひたすら練習に明け暮れ、人に興味を示さなかった岬を「どう思う？」と問われた諏訪部少佐は「意思疎通は困難」と返答。それは「事故直後に感染したので、記憶が停滞したまま思われます」とのこと。つまり、死の直前に最も望んでいたことに捕らわれてしまったということ、なのかな？ この辺については正直ちょっとまだよくわからない。
とにかく、そんな彼女の望みとは… まだ会ったことのない婚約者である諏訪部少佐に「会って」「最高の舞台を見せる」ことだった。
しかし…
間の悪い部下が少佐に署名をさせてしまうことで、自分を尋問している男性が会いたがっていた許嫁だと知ってしまった。ずっと「会いたかった」彼女は欲望を爆発させてしまい、結果的に彼女は逃亡。
岬は、弾丸を受けても死なない自分を見て、己が人外になった事を改めて自覚する。
しかし逃亡する時に兵を噛み殺せるのに殺さず突き飛ばし、飛来する弾丸を玩具のように跳ねのけつつ兵を殺さぬよう手加減もした。
そして少佐を簡単に殺せたであろうにも関わらず殺すこともなかったため、人に対する無条件の敵意は無かったことが明らかだった…
軍はなぜ取り込みをもっと積極的にしなかったのか。
軍も取り込みを積極的にするべきだった。なぜしなかったのか。狡猾に裏切られる事を警戒したのか。
そして軍はなぜ判定に少佐という人選をしたのか。
部下が署名をさせて、彼が婚約者だったという事が彼女に通じてしまった偶然も恨めしい。
それに少佐も、もっと積極的に取り込みをしようとしなかったのか。
彼女はなぜ生き残る道を選ばなかったのか。
岬も逃げ出した時、吸血衝動を抑ていたということはもう諦めていたのか。
彼女も交渉すればきっと未来はあったはずなのに、それを知らなかったのか。
そして彼女は自殺したのか、それとも陽光の殺傷力を知らなかったのか。
とにかく、彼女は消滅してしまった。
軍も部下の偶然も少佐も岬も…
全てが全て、彼女を死へと誘ってしまった事が私は悲しい。
最後に「口づけしたかった」というのは、そうすると少佐を吸血鬼化させてしまうから、彼をそうさせたくなかったからこそ出来なかったという愛情の表れだったのかもしれません。
そして少佐も彼女が消滅してしまったことを、ずっと、何時間も、その場に立ち尽くしていたくらいとても悲しんでいたのに、言葉では何も語らないのも悲しかった。
もう、ほんと切ないっす。
文章化してもうまくまとめられないのも悲しい。
その他、少佐の右腕の事、岬の名字の事など、色々と伏線が張り巡らされているようですが、これらも果たしてどうなるのか。
２話以降はただのチャンバラ劇になりそうでもあるので、余り期待せずに見守りたいと思います…
その点においても悲しいのであります…
ウギャー！
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