今年も登山のシーズンがやってきた。今シーズンの開幕をどうするかと相談したところ、桜を見ながら柿の葉寿司を食いたいという話になり、なら大滝茶屋の柿の葉寿司を買って吉野山に行こうということで決定する。
1年前に蜻蛉の滝を見に来た時、そこから登って青根ヶ峰という吉野山最高峰に行けることを知り、いずれ行きたいと思っていた。
さらに今回は年末に新しく買ったグレゴリーのザックをはじめ新装備の数々に身を包んでの開幕戦でもある。この日を心待ちにしていた。
まずは昼メシの調達。大滝茶屋に予約していた柿の葉寿司を買いに行く。それからクッソ狭くて急坂の道をひいこら言いながら走ってあきつの小野公園へ。
9:40スタート。枝垂れ桜が見事。
5分ほどで名勝・蜻蛉(せいれい)の滝に到着。
魚眼レンズで上から撮影。
下からも眺められる。見事な滝です。
蜻蛉の滝を見学して、1年前にスルーした尾根へ向かう道へ向かう。しょっぱなからまあまあの急登。さらに遊歩道の手すりが崩落している箇所があったり、なかなかスリリングなトラバースがあったり。
尾根に乗るまではなかなかの険路が続く。
ご存じおづぬんの修行場。
急登急登また急登。
急登と格闘すること約1時間で仏ヶ峰直下をトラバースして鹿よけネットのある尾根に上がる。これがまたすこぶる歩きやすい道。尾根道だが尾根通しに道がついているのではなく、ピークは巻いていくためにアップダウンがほとんどない。
新しいザックをはじめ新装備の数々もいい感じだ。自分用に施したカスタマイズもうまい具合に機能している。
さらに途中からは開けた林道となり、眺めはいいわ歩きやすいわで気持ちいいことこの上なし。左手には大滝ダム、右手には御所や葛城を見下ろして心地よい風に吹かれながら進む。
大滝ダムが見える。その上にあるのは白屋岳か。
急登をよいしょと乗っ越してしばらく進むと車道に合流する。鉄製の階段から木の根が階段状に絡み合う急登の尾根を登りきると今日の最高地点に到達する。
見えてきた。
11:50、青根ヶ峰(858m)登頂。簡素なベンチが置いてあるだけの展望も大してない質素な山頂。記念写真だけ撮ってさっさと次の目的地へ向かうことにする。
女人結界の石碑。
金峯神社あたりまでやってくると急に人が多くなりマスクを装着。ド平日なのにさすがは花見シーズンの吉野山である。
そこから舗装路を下って行って高城山展望台に到着。今年は3月の気温が高かったせいか桜の開花がかなり早く、上千本はもうすでに葉桜になりかけていた。
それでも一面の桜ごしに見える金剛・葛城の風景は美しいの一言。今日はあまり空気がキレイではないが前日は澄んでいたのでさぞかし見ものであったことだろう。
ここでお待ちかねのランチタイム。大滝茶屋で買ってきた柿の葉寿司。川上村の柿の葉寿司は酢ではなく塩で〆る昔ながらの製法で作られており、塩の効いた味が疲れた身体に美味い。眼前いっぱいに舞い散る桜を眺めながら柿の葉寿司を頬張る。至福のひと時だ。
高城山展望台を後にして、義経かくれ塔や西行庵・奥千本などを見学して回り、下山の途
に就く。
義経かくれ塔。
西行法師の像が鎮座ましましている西行庵。
奥千本と大峰の山々。
下山は音無川に沿って美しい渓谷を眺めながら下る。
時に腐りかけて今にもバキッと折れそうな桟道なども歩かねばならないが、歩きやすく楽しい沢沿いの道。
やがて舗装路に出ると15分ほどであきつの小野公園に到着する。
帰りはひるねお気に入りの入之波温泉に行きたかったのだが、入場は16時までなので若干間に合いそうにない。以前は津風呂湖温泉という風光明媚な湯があったのだが、こりゃかもきみの湯まで行くしかなさそうだ。
すると、宮滝から少し行ったところに中荘温泉というのがあった。「老人福祉センター」と書いてあるので今までは立ち寄ったことはなかったが、電話してみると別に一般の客でも入れるらしい。場所的にちょうどいいので行ってみることに。
果たして中荘温泉、小ぢんまりはしているがなかなかいいお湯で気持ちのいい温泉だった。これは今後この周辺に来た時の帰りの湯の選択肢が広がりそうだ。
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