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2021年04月07日19:53

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あの言語学者の

俳優の田中邦衛さんがお亡くなりになられたので、追悼の意味で日曜日は映画「金田一耕助の冒険」のDVDを観ました。

公開当時に今は亡き小倉東映パラスで観てまして「蘇る金狼」との同時上映でした。監督は大林宣彦。
古谷一行の映画での金田一耕助役はこの1本だけ。田中邦衛は等々力警部として、もみあげも凛々しく活躍しています。
和田誠のアニメーションとセンチメンタル・シティ・ロマンスの歌が流れるオープニングは素敵です。

一応「日本初のパロディ映画」なんですが、乱雑というか取りとめがなさすぎると言うか、とにかく画面のどこかにネタを置いていて、それがうるさく思えてくるんですよねー。
本気で悪ふざけしているのは分かるんですが、観ている方はだんだん疲れてくるという……。
当時のCMとか映画のネタがたくさんあるので、それが分かればニヤニヤできるんですが、この作品は1979年公開ですのでもう40年以上前の作品ですからねぇ。風俗資料館みたいな状態になってます。

でもこの映画、大好きなんですよ。
最後の20分、金田一耕助のモノローグからエンディングまでの流れが個人的に好きすぎるんですな。
金田一耕助というキャラクターの本音を、こんなに見事に言わせた映画(小説)は他に無いので。この部分はダイアローグ(セリフ)ライターとして起用されたつかこうへいのおかげでしょうね。後に「初級革命講座 飛龍伝」を読んで、ああなるほどと思ったものです。

古い映画ですので監督の大林宣彦、出演陣では坂上二郎、岸田森、東千代之介、草野大悟、樹木希林、横溝正史、高木彬光、角川春樹etc……と故人となられた方が多いです。
映画はやはり、過去に戻ることができるタイムマシンなんでしょうか。

「日比谷の空に妖しく輝く星、それ見たらおいらだと思って」(作品中の等々力警部のセリフ)

田中邦衛さんのご冥福をお祈りいたします。



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