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2021年04月05日23:54

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映子さんも「本気で」絶賛! 『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

■『シン・エヴァンゲリオン劇場版』興収68.9億円突破 6日連続で新映像公開
(ORICON NEWS - 2021年04月05日 12:50)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=6472859

■「邦キチ! 映子さん」の最新話は「シン・エヴァンゲリオン劇場版」!「果たして、中年教師の恋の行方は…!?」
(ガジェット通信 - 2021年04月04日 18:12)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=85&from=diary&id=6472181

●邦キチ! 映子さん
http://comip.jp/spinel/works/eiko/

 「考察厨」とかに絡まれるのが面倒なので、シン・エヴァについてはもう日記は書くまいと思ってたんだが、興収も70億円を突破し、歴代ランキング100位以内に入ったとなれば(現在96位)、余計な一言の一つや二つはしたくなるというものだ。
 何たって、「アニメブーム」や「社会現象」を起こしたアニメは多々あれど、これだけの観客動員、興収を挙げた作品となると、本当にわずかなのだから。
 しかも、他のベスト100作品はと言うと、スタジオジブリ作品、『名探偵コナン』や『ポケットモンスター』『妖怪ウォッチ』など、ファミリー向け作品が殆ど。つまりは観客の中心がオタク層である作品で、ベスト100にランクインしたのは、『シン・エヴァ』がほぼ史上初と言ってよいのだ(『鬼滅の刃』や新海誠作品がオタク向け作品かどうかは議論が分かれると思うのでちょっと置いておく)。
 『宇宙戦艦ヤマト』も『機動戦士ガンダム』も成し遂げられなかった「快挙」なのだと、声を大にして叫びたい。なぜここまでのヒットになったのか、もちろんシリーズ完結編だということもあるだろうが、やはり作品の内容の濃密さ、観客の満足度の大きさが、社会全体に波及していることが一番の理由だろう。

 正直なことを言えば、『旧劇』までのエヴァって、ちょっと感情移入しにくい、もっとはっきり言えば性格的に好きになれないキャラの方が多かったんだよ。多分それは作品のファンであってもそういう面があったんじゃないかと思う。
 それが『シン』になったら180度大転換した。ほんのチョイ役のキャラクターに至るまで、どこか愛おしいのだ。ゲンドウにまで優しい眼差しを送ってやりたくなっちゃったから、まさかエヴァがこんなに暖かい終わり方をするとは、これは天変地異の前触れか(くわばらくわばら)と訝しみたくなるほどだ。
 エヴァは「:||(繰り返し)」の物語だから、あのラストの続きの物語だって、描こうと思えば描けるのである。再び世界をリセットして、新たな世界を「序」から始めることだって出来る。スピンオフに至っては、量産型ジム並みに製作することが可能だろう。
 けれども、シンジは自分が納得できる「幸せ」を見つけることが出来た。カヲルくんも、自分の今までの失敗に気づいた。誰もが、今の、この世界で、「帰るべき場所」を求めることが出来るようになった。
 もう、これから後の物語は必要ない。庵野監督も、次に作りたい作品が既にある。「エヴァの呪縛」かから開放されたのは、庵野監督自身のことでもあった。仮にこれ以上、エヴァを続けたとしても、全ては「蛇足」にしかなるまい。
 改めて、「さようなら、すべてのエヴァンゲリオン」と復唱したい。

 もう一つだけ、触れておきたいのは、邦画中毒女子高生・邦吉映子が「常識人なら距離を置くレベル」の邦画ばっかりをプレゼンするマンガ『邦キチ!映子さん』(服部昇大著)が『シン・エヴァ』を取り上げたことである。
 このマンガ、トンデモ邦画のトンデモ部分を、表面上は賞賛するように見せかけて、実はとんでもなくトンデモですよと笑いのタネにしてる非道な(笑)ギャグマンガなのだが、前々回から、「大ネタ」エヴァシリーズを扱っていたのだ。
 まあ、TVシリーズはあの「最終2話」問題があるからねー、続く「旧劇」もちゃんとしたラストを迎えるかと思ってたら、あの「Disgusting…」エンドだから、そりゃ突っ込みどころは満載なわけよ。『映子さん』でも、「阿鼻叫喚!地獄絵図!」「結局、謎が増えて終わる!」「まごうことなきトラウマムービー!」と言われ放題である。
 で、当時、好きな先輩と旧劇を観に行って気まずくなって破局したという現在四十男の悲劇も語られるという(苦笑)。絶対いるよな、こんな形で青春をこじらせちゃったやつら(私は既に結婚してたので無事だった)。
 そして、続く第2話では新劇場版の『Q』を取り上げる、当然の展開。「『Q』は本っ当に分からん! 『序』『破』の分かりやすさが嘘のように…本当によく分からん!」と、これはもう登場人物の叫びと言うよりも、観客全員の共有意識かも。
 このシリーズ、『シン・エヴァ』公開に向けて、リアルタイムで連載していたので、ここまでは公開前までの展開。作者自身も『シン』でどんなマンガを描くかは想定していなかった。もしも『旧劇』『Q』を超えるイカレた展開になったら、どれだけ扱き下ろすことになるか、と思いながら描いていたと思うのだが――。
 最新話で、おそらく作者は「途方に暮れた」のである。「大傑作じゃないか!」
 突っ込みどころがないどころか、全員が「考察厨」に成り果てる始末。映子が唯一突っ込めたのは「プラグスーツで農作業」のみだったという――『邦キチ』史上、邦画を手放しで誉めたのって、初めてじゃないだろうか(それくらい、邦画の質が著しく低いってことでもあるのだけれど)。
 いや、からかうのがコンセプトのこのマンガで、でも立派な作品は立派だってちゃんと誉めることが出来るのって、すばらしいことだよね。

 公開四週目になるが、評判を呼んで、動員はまだまだ衰えない模様である。4月11日にはまたまた舞台挨拶付き上映(登壇者:庵野秀明、鶴巻和哉、前田真宏、緒方恵美)が予定されてて全国でライブビューイングもあるから、さらに億単位で興収アップされることだろう。私ももう一回観に行きたいとは思ってるんだけれど、昔と違って体力ないから、混雑するって分かってるときは避けるよ。
 当面は『シン・ゴジラ』の82.5億超えが目標として、それをさらにどこまで伸ばせるか。もう一回くらい、来場特典でも配布しそうな気はするけれど、できれば『コナン』より先に100億円の大台に乗せてほしい。「中身がすばらしいものはちゃんと売れる」ってことを、作品で証明してほしいと願ってるんだよ。
 新公開されたCM「Character Promotion Reel」シリーズも新しく観客を劇場に呼び込むのに一役買ってくれそうなくらい、出来がいいよ。どうせなら全部終わった段階で、6本全部収録したDVDを劇場特典で配布してくれるくらいのことしてくれないものかな。いやまあ、どうせ『シン』のBlu-rayには収録されるんだろうけどさ。







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