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2021年03月29日07:28

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小説「僕といた夏を、君が忘れないように。」国仲シンジ

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あらすじ
僕の世界はニセモノだった。
あの夏、どこまでも蒼い島で、君を描くまでは――。
美大受験を控え、沖縄の志嘉良島へと旅に出た僕。
どこか感情が抜け落ちた絵しか描けない、そんな自分の殻を破るための創作旅行だった。
「私、伊是名風乃! 君は?」
月夜を見上げて歌う君と出会い、どうしようもなく好きだと気付いたとき、僕は風乃を待つ悲しい運命を知った。
どうか僕といた夏を君が忘れないように、君がくれた初めての夏を、このキャンパスに描こう。

旅によって創作は変わるのか!?と先が気になってしょうがなかった。
人・旅によって、僕の心境に変化が丁寧に書かれているのが好感触だった。
思わず「僕、頑張れ!」と声援を贈りたくなったほどだ。
古い因習に囚われる風乃の心境の変化も丁寧なのも良かったなぁ。
「電撃小説大賞メディアワークス文庫賞」なのも納得。
清々しいまでの王道ボーイミーツガール物だった。


おすすめ度 ☆☆☆☆
3 2

コメント

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