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2021年03月29日02:04

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物語はどうでもいいのよ (#461)

side A
1. Long Tailed Winter Bird / Paul McCartney
2. May Later / Blake Mills
3. マクガフィン / 岡村靖幸
4. On the Luna / Foals
5. Please Please Me / The Score

side B
1. Seize the Day / Paul McCartney
2. 少年サタデー / 岡村靖幸
3. Sorry / Beabadoobee
4. 月の器 / スカート
5. We Are All Cowards Now / Elvis Costello

bonus
1. Jezzebella / Vintage Trouble
2. たしかなうた / ねごと
3. 空が鳴っている / 東京事変
4. The Fan (live) / Little Feat
5. Fracture (live) / King Crimson
6. Bundles / Soft Machine
7. Magdalena 318 / Pixies

前回使ったプレイリストの「C面」「D面」を再掲。アタマ4曲がまるカブりとなってしまい申し訳ないことです。
50代の岡村ちゃん、快調一途ですねえ。前作『幸福』からカバー・イラストのテイストも内容も曲数までも一貫しており、なんと言うか、心地の良いまでの揺るぎのなさ。ひょっとして…この「揺るぎのなさ」こそ『操』というタイトルの真意か!?

そしてボーナスタイムに使ったのはレベル2(厳密にはレベル2'以上)を1篇100曲単位で再構成したプレイリストの、今んとこいちばん新しい「20番」。
このシリーズ、ハイMDで作成していたものが次々にDISC ERRORの表示とともにオシャカになってしまい、レベル2以上を担当しておりますMW-ZX300Gのほうで順次再構成してきたものですが、ずいぶん時間が掛かっております。やっとMD時代を追い越したかなというところで、レベル2ナンバーはあと3篇ぶん以上溜まっております。早いとこ完了させて盆栽(笑)の再生に取り掛かりたいものです。

さて、前回のちと長すぎる原稿で音楽現場の人々とメディアの人々(評論家)の選ぶランキングはなんでこんなに違うのか? というようなことを書いたわけですが、
文芸春秋の芥川賞受賞作掲載号に朝井リョウさんと遠野遥さんの対談が載っておりそれを読んだところ、二人の若い作家は
「物語をつくるってことは正直めんどくさいし、文章そのものにこだわって書きたいんだけど、読者が求めるものは物語そのものだったりする」
最近世に出る小説やドラマや映画、もうなんでもそうなんですけど、とにかくプロットが極端だったり過剰だったりというものばかり、のように感じられてならないのですが、やはりそれはマーケットの(強烈な)要求によるもの、ということのようです。
そして、対談の中にも出てきたんですが、そこで対立概念として対置される「文章の力」
と「物語性」がそのまま、芥川賞・直木賞それぞれのアイデンティティなのではないかと(大意、またついでに言えばそれが対談の主要な論点というわけでもないのですが)。

これを音楽に当てはめると、大衆が求める「物語」に当てはまるのはもちろん歌詞はそうなんですが、それ以上に「メロディ」なんじゃないだろうか、という気がするんですね。
そう考えると、まさしく[MM]のランキングは芥川賞的、[関ジャム]のそれは直木賞
的な基盤の上に立っていると見ることもできる。前者がアルバム、後者が主にシングル曲を対象としているのも「そういう感じ」ですよね。ある意味「すみ分け」がほぼできているのも当然なのかな、という。
それに「音楽の芥川賞」が折坂くんで「直木賞」が髭男、というのはなんともしっくりくる事柄のような気もするんですね。

それでわたくし。「音楽は好きだけど実はメロディにあまり興味がない」というスタンスのリスナーでして。
いや、メロディを全否定しているわけじゃありませんが、少なくとも「泣ける」「エモい」ことを狙って組まれた音列にどうにも興醒めするところは昔からありまして。
文学のほうも、どちらかと言えば芥川賞のほうには興味があると言いますか、ストーリーやプロットより文章そのものを楽しみたいクチです。村上春樹さんにしても、高い頻度でニヤッと笑わせてくれる諧謔のセンスが主に好きな理由だったりします。

今日は…79.4kgを記録してしまったのよ…ちょっとマズい。
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