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2021年03月27日05:49

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そのひと言の粗忽

昨日の徹子の部屋はお若い女性であった。

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シンガーソングライターのあいみょんちゃんでありまだ26歳と昨日知った。
大阪弁まる出しのしゃべりであり堂々としていて好感がもてた。話も飾りっけがなくそのあたりの人柄も人気なのであろう。
聞けば二年連続だかで有線放送での人気ランキング一位だとかで実は相当すごい人である。それより驚いたのが得意のギターも作曲も独学だそうで、なんといまだに楽譜が読めないというのである。型にはまらないのも彼女の魅力に相違ない。

三女三男の六人兄弟の次女であり、姉と妹さんにすでにそれぞれ4人ずつ子どもがいるので甥姪併せて8人いて名前が覚えられないと言っていて笑った。高校生の弟が姉が有名人なのが恥ずかしくてしばらく口をきいてくれなく凹んだとうのにも笑った。屈託のない子である。ようし。この子のアルバム後で検索してみよう。聴きたいぞおじさん♡。あいみょんちゃん、その調子で益々のご活躍を。

一昨日のA日新聞の天声人語はおかしかった。あの悪徳政治家の二階のじじいをあげつらうのに引用した言い間違いの紹介であるがこうだった。
某社の決起集会で営業部長が社員たちに激を飛ばしたひと言がこうだった。

「みんな、一糸まとわぬ団結心でがんばろう!」。

おいおいおい(-_-;)。それじゃあ会社じゃなくてヌーディストクラブになっちまうよなあ。まあ「一糸乱れぬ」と言いたかったのは明白だ。
そしたらこのバカな部長を抱えるバカ社長が続いてこうほざいたというのである。
諸君、もう後戻りはできないぞと言いつつ、

「すでに匙(さじ)は投げられたのだ!」。

紙面にも会社は大丈夫かとみな思ったに違いないとありそうだよなあと呆れた。蛇足ながらここはあのシーザーの「サイは振られたのだ」であろう。
かくいう僕も特に会社員時代ではこのテの言い間違いというか失言に幾度か遭遇した。先日の日記でもあの歌手の北島三郎通称サブちゃんを「キタちゃんキタちゃん!」と呼んでいた粗忽者の上司のT副部長である。

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当時会社の近所にあった中華レストランの店名は「段」と書いて「ドゥアン」と呼ばれていた。この店をT副部長何度周囲で訂正しても「ドンファン、ドンファン」と呼んでいた。

T副部長の言い間違いは仕事でもそうだった。支店の朝礼にメーカーが新商品の説明に訪れて商品説明をした後になにかありますか?と訊かれた際にT副部長意気軒高に挙手をしながら言ったのはこうだった。

「はいはいはい!注文!」。

おいおいおいT副部長(-_-;)。まだ値決めもしてない新商品をもう頼むのかよ。どうやら「質問!」と言いたかったらしいのであるが言い間違えたようである。
この人の最大の言い間違えというか失言は部下で僕の先輩上司の結婚披露宴でのことだ。この先輩直属の上司であるT副部長をよせばいいのに乾杯の挨拶係に任命したものだから場に阻喪が生じた。元来あがり症のT副部長、大役の重圧に耐えきれず乾杯時の挨拶に放った言葉がこうだった。

「と、とりあえず、乾杯!」。

めでたい宴席でとりあえずはないと思うぞ(-_-;)。他にもT副部長商品のフレキシブルパイプをうまく発音できずに「フレキシシビリ」となんだかロシア人の苗字みたいに言っており哀れであった。

前にも書いたが最大の失言はやはりあれであろう。似顔絵は割愛するが仕入れ先で大手のインターホンメーカーのI社の営業担当だったKくんだ。こいつの失言は生涯忘れられない。

その年の年始回りの挨拶である得意先に行った時のことだ。社長ひとりに営業員ひとりに昨年までは電話係の年配の重鎮女性がいた会社であるが、その昨年にそのおばさんが急死してしまった。なので年始はひとり欠けての寂しいスタートであった。
その年始回りでその店に行ったところ、上記のI社の連中と鉢合わせになったので、併せて皆が客間スペースに招かれて車座になった。社長が僕らにお茶を振る舞いながら、長年苦楽を共にしたそのおばさん日ごろからかあちゃんかあちゃんと呼んでいた社長は言った。

「今年はかあちゃんの声が聞こえなくてさみしいよ」。

僕ら仕入れ先一同は沈黙していたが、そこでI社のKくんが思いもよらぬひと言を言い放ったのであった。

「そうですねえ。死人に口なしですもんねえ」。

僕らの沈黙は絶句に変わったものだった。そして僕らはそこから逃げるように辞去したものだった。「死人に口なし」。Iくん。君が死んでしまいなさい!と思ったものだった。

かくも失言というものは時に強烈な印象を残す。他にも列記するとキリがないのでこのへんにしとくが、やはりその瞬間のひと言を僕らはたいせつにというか注意しないといけないよね(*´ω`*)。

A日新聞でも年度末であろうか別れがひとつ生じた。こちらである。

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あのテレビで多忙を極める池上彰さんであるが実はA日新聞で月いち連載を持っていてそれを僕は毎回楽しみにしていた。「池上彰の新聞ななめ読み」である。
A日の太っ腹なことに池上さんにより四大紙ほか大手新聞共通のトピックを読み比べて批評するというものであり、A日もその対象となる画期的かつデンジャラスなコラムであった。

それが一昨日をもって最終回となった。池上さんもう古希だそうで自身の高齢化から身を引く決意に至ったものであった。このコラムは胆力があって面白かった。まあまたいつか特番で登場して欲しい記事である。池上さんは最後まで「知」のメッセンジャーでありかっこよかったです。池上さん、長らくお疲れさまでした。週間連載からはじまり都合14年間だったそうです。たいへんだったことと思います。
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