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2021年03月08日13:30

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本日、図書館で受け取った三冊(ブレイディみかこについての雑感)

京都市図書館に予約したブレイディみかこの著作をまとめて三冊、本日京都市図書館で受け取った。

著者の名前を知ったのは、御多分に漏れず『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(http://amzn.to/2PEgJwh)』 彼女の代表作となった作品で。一見意味不明だけど、その冒頭を読めば「ああなるほど」と大きく頷きたくなるタイトル、そしてそのタイトルを表すように黄色を基調した表紙とそこで描かれた少年のイラストが妙に印象的。

基本、ベストセラーとか話題作にはあまり食指が伸びない人なのだけれど、この『ぼくは〜』には惹かれるものを感じ、京都市図書館に予約を入れることに。

最初に読んだのは、『ぼくは〜』の後にでた、著者がいうところの前者の姉妹版ともいうべき『ワイルドサイドをほっつき歩け(http://amzn.to/3bnC9Gw)』 そこで描かれる、ロンドンの労働者階級のオッサンの基本情けないけれど、日本のおっさんにはないバイタリティと「やるときはやるぜ」的なタフな生態もさることながら、そのオッサン達をこれ以上ないというくらいに魅力的に描き上げる著者の筆力に感嘆し、図書館で借りられるだけ借りようと思い、昨年末から京都市図書館で常に予約がフルの状態になるくらいに、著者の作品に予約を入れていた。その状態も、今回この三冊が入荷したことにより、ほぼひと段落が着いたという次第。

それはともかくとして、本屋で最初に『ぼくは〜』を手に取ってから、著者の経歴が気になり、即座にウイキペディアで調べたのだけれど(http://bit.ly/3sXMvTh) 、著者が僕と同じく福岡出身で、貧困家庭に育ち、福岡でも屈指の名門校である修猷館高校を卒業後渡英。その後日本と英国を往復する生活を送った後、労働者階級の英国男性と結婚という経歴の持ち主であることを知る。

貧困家庭に生まれた女性が、地元で屈指の名門校を卒業した後、渡英…めんたいロック誕生の地ということで、福岡と言えば、自由な気質が溢れていると誤解されるむきもあるかもしれないが、実は福岡というのは、かなり保守的で、年功序列と男尊女卑の傾向が強い。

著者のような経歴の女性は、そんな性格を持つ福岡という土地とはあまり馴染まないのではないか?とそんな直感を抱いたのだが、これまで読んできた彼女の著作を読む限り、実際著者と福岡の間には、何某かの溝があるように思える。

彼女とは逆に地元の底辺校から京都の一応名門と言われる私大に入り、その後も紆余曲折を重ねながら、京都に住み続け、地元福岡とは一定の距離を保っている者として、彼女に一方的なシンパシーを覚える次第である。
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