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2021年03月07日19:47

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東日本大震災、『たゆたえども沈まず』

東日本大震災を題材にした映画がたくさん作られてきました。今まで何本か観たことがありましたが、10年目の今年はやはり多い気がします。
今回、テレビ岩手が企画・製作した『たゆたえども沈まず』を観てきました。

まず3月9日の大きな地震の映像から始まります。確かに2日前にも大きな地震があり、その時は東京に出張していたことを思い出しました。その2日後にまさか巨大地震があるとは思っていませんでした。迫り来る津波、なんとか避難して津波にのまれる街を呆然として見ている人々、映像を積み重ねていきます。心配している方々へのメッセージを避難所や自宅で収録するシーンがとても印象的でした。
岩手には地域密着の第三セクターの三陸鉄道があり、大きな被害を受けました。この鉄道の復旧が一つの作品の柱になっています。地震直後に運行可能な路線は無料で運行していたことは知りませんでした。
ようやく全線開通した2年後の2019年には台風でまた被害を受けます。
ラストは10年前にメッセージを残していた人々への再インタビュー、歳をとり亡くなっている方も何人かいて、涙が流れました。

地元の宮城県については地震の被害や復旧・復興の過程をよく知っていましたが、隣りの岩手県のことは断片的にしか知らなかったことに気がつきました。今回の作品を通じて、人々がどんな思いをしたのか理解することができました。
本当に素晴らしい作品でした。

タイトルの「たゆたえども沈まず」は、パリの紋章に帆船と一緒に書かれているラテン語<<FLUCTUAT NEC MERGITUR>>の訳になります。「揺れはするが沈まない」という意味で、作品相応しいタイトルに感心しました。多くの人に観てもらいたい作品です。


写真は『たゆたえども沈まず』のチラシから
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