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2021年02月23日03:24

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もしも学生時代車に乗れてたら (#455)

side A
1. Clues / Godley & Creme
2. クライム・サスペンス / 集団行動
3. A Day in the Life (live) / Affinity
4. An Englishman in New York / Godley & Creme

side B
1. Exposition/We Can Work It out / Deep Purple
2. The Fool on the Hill / Stone the Crows
3. A Hard Day's Night / The Majority
4. Hey Bulldog / The Gods
5. Hi Roller / Little Feat

bonus
1. In My Life / Kippington Lodge
2. こんな夜更けは / Glim Spanky
3. Northern Medley (live) / Hardin & York
4. Rocky Raccoon / Brian Bennett
5. Strawberry Fields Forever / Tomorrow
6. Velvet Theater (live) / Glim Spanky

今日はまた、ずいぶんと暖かい1日でしたね。
毎月原稿を書いている雑誌が年に1度作っている判型・ページ数ともどデカいムック本の作業にまる1カ月かかり、それが明けての初歩き。いったん越えてしまった小滝橋通りからなかなか戻ってくることができず、B面終了時はなんと百人町の新宿署前。馬場の駅前で買い物をして帰るのに、さらに1時間掛かってしまいましたとさ…。

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またしてもLooking Through a Glass Onionの話で恐縮ですが、今日のNo.637は収録曲の3分の2が同コンピからなのですから仕方ありません。
この3枚組、一見して色んなバンドの曲が順不同で雑然と並んでるようにも見えるのですが、そうでもありません。1枚目の前半を終わった頃には「ヴァニラ・ファッジもどきばっかや…」(そのヴァニラ・ファッジもカヴァー曲得意のバンドでしたからね)と半ば聴きくたびれた耳で呟いたものですが(耳でつぶやくとは何ぞや?)、
2枚目→3枚目と進むと、だんだんブルーズ色の強い演奏の割合が多くなってきますし、また3枚目に入るとジャズ色の濃いインストものもいくつか顔を出してくる。
今日のプレイリストにもそういう曲がわりと多く登場してます。

ブルージー・ビートルズの代表格はStone the CrowsのFool on the Hillでしょうか。ジャニス風の歌唱を聴かせる女性voのグループですが、意外にこの曲のテーマに合った解釈のようにも感じられます。
The Majority(なんちゅうバンド名なんですかね。どうせならボルシェヴィキとか名乗ればいいのに)のハード・デイズ・ナイトはこのコンピでは数少ない初期曲(64年まで)ですが、ちょっとロングスパンのグルーヴに乗せて、これも幾らかブルーズを感じさせてくれます。
The Godsについては先日の「番付」には入れ損なってしまったのですが、このバンドはグレッグ・レイクがクリムゾン結成以前に一時参加していたということで知ってはいたのですが、この曲は彼が入ってるわけでもないので「まあ、前頭だろうな」と判断してしまったのですが、よく考えればケン・ヘンズレー(ユーライア・ヒープ)とミック・テイラー(ローリング・ストーンズ)のバンドなんですから関脇くらいには入れても良かったかもですね。Hey Bulldogの演奏も本家以上に勢いはあるけど、新味は特にないなあ。

といったところがコンピ2枚目に収められてましたが、3枚目に入るとスティーヴ・ハウのTomorrowによるストロベリー・フィールズ、そして出ました神田伯山が歌うディープ・パープルの2nd「詩人タリエシンの世界」所収のWe Can Work It Outを含むメドレー、といったところが登場です。ちなみにパープルは1枚目の2曲目、1曲目Camel(有名な「スノー・グースの」キャメルではありません)によるMystery Tour(Magical〜とGot to Get You〜をモチーフに使ったオリジナル)はまさにオープニングアクトという感じなので本編1曲目という感じで登場するHelpの長尺カヴァーに続いて2曲目のエントリーです。
このExpositionという曲、どう聴いても4年後に世に出されるところの大スタンダード曲Highway Starの諸所のモチーフ、そのまんまなんだよなあ。要するにプロトタイプとして参照したんでしょうけども。逆に言えば、確かにこの時期のパープルってあまりハード・ロックのイメージではないんだけど、同じバンドなんだから当たり前とは言えやはり血は争えないというか、(黄金期と言われる)第2期との連続性を感じさせてくれるものではありました。パープルの3枚目を最後に追い出されてしまった伯山=ロッド・エヴァンスとニック・シンパーも十分良いミュージシャンだと思うんだけど、ロッドは如何せんハイトーンが出そうになく、ニックはフラット弦プレイヤー(当時はまだフラット弦しかなかったかも)としての味があるベーシストなので、どちらもゴリゴリのハードロックやるには…ということだったんでしょうね。
なお、この時期のリッチーのギターの音は、同時期のジェフ・ベックによく似ています。ついでに言えばスティーヴ・ハウも似てるっちゃ似てるなあ。みなさん、その後に比べるとこの時期のディストーテッド・シングルノートはかなり線が太い。

Affinityも2曲目のエントリーですが、このA Day in the Lifeはイイですよ! ちなみにインストです。
ただ、テーマを弾くギターがオクターヴ奏法、ということはウェス・モンゴメリーなわけで、ひょっとしたらこれはウェス版A Day〜(驚いたことに、Sgtが米国発売された翌月にはもうリリースされたらしい)のコピーなんでしょうか??――YouTubeで確認してみようかとも思ったのですが、今現在別のCDから選曲中ですのでそれもかなわず…まあそのうちやってみましょう。

そして、最後の最後に「このコンピ買って良かった!」と思わせてくれたのがHardin & York、Northern Medleyというのは具体的にはLady MadonnaとNorwegian Woodをコンパイルしたちょうど10分にわたる熱い熱いライブ演奏なのです。
このHardin & Yorkというのは、元スペンサー・デイヴィス・グループ(スティーヴ・ウィンウッドを世に出したバンド)のエディ・ハーディン(オルガン)とピート・ヨーク(ドラムス)の2人が文字どおり「世界最小のオーケストラ」として、まさに2人の演奏だけでやっていたユニット。ベースはもちろんハーディンのペダルです。
Lady Madonna(この3枚組では他にカヴァーしてる人いないねえ…)ですから当然高速4ビートなんですが、その速さたるや本家なんてもんじゃない。イメージとしてはジミー・スミスの「セントルイス・ブルース」かと。ハイスピード・ワルツとしてのNorwegian Woodに雪崩れ込む瞬間もスリリングで、とにかく若さと熱いハートと才気が迸る、という紋切り型はこういう演奏のためにあるのだ! と力説したくなるような素晴らしい演奏なのでした。早くバンプのみんなに聴かせたいなあ…。
このバンドのブツもなんとか手に入れたいもんですが、スペンサー・デイヴィス・グループのほうも聴いてみたくなるじゃないですか! こういった意味で収穫を感じたこのコンピではありました。

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「ニューヨークのイギリス人」とは言っても有名なスティングのあれとは同名異曲。何気に登場したゴドレイ&クレームは実は(アナログも含め)今回が初購入なのです。
もちろん、ずいぶん前からCDショップではGの棚をマメにチェックしていたものですが、待てど暮らせど「GODLEY〜」仕切板の脇にはブツの入っているためしがなく。いや、Goodbye Blue Skyは時々見かけるんだけど、あれを最初にはしたくないような…というのもありまして。
10ccのひねくれ部門を担当していた二人が単独で作った作品は同バンド時代にも増して奇々怪々ポップの色を強め、こりゃあからさまにオレの好みだわ、と確信できる(なんであの頃買わんかったかな…)ものではあるんですが、
ちょっとこんなことを想像してしまいました。

あの頃(つまり学生の頃)、オレがもしカーステにコレ(Freeze Frame)を入れて車を乗り回すような(境遇の)若者だったら、
そりゃ、モテへんかったやろなー!

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本日は78.0kgです。これでもここ数日の中ではグッと下がったほうなんよ。やっぱり歩いてくると違うんやなー。
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