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2021年02月21日19:59

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『わたしの叔父さん』

一昨年の東京国際映画祭のグランプリ作品で気になっていたデンマーク映画『わたしの叔父さん』の公開が市内のミニシアターで始まり、早速観に行きました。

舞台はデンマークの農村、27歳のクリスは幼いときに家族を失って叔父さんと酪農をして暮らしています。朝早くから体の不自由の叔父さんの世話をしながら同じような日々を過ごしています。そんな彼女は自分の夢を思い出したりデートに誘われたり、新しい世界に目を向け始めます。

会話が少なく音楽もほとんどありません。しかしながら映像は美しく、二人の微妙な表情からなにを考えているかよく伝わります。あまり会話を交わさずに仕事をしたりご飯を食べたりボードゲームをしたりする二人ですが、気をつかったり不満を持ったりしています。
新しい世界に目を向ける姪をそっと後を押しをする叔父さんの行動が印象的で、二人の将来はうまく行きそうなんですが、なかなか厳しい現実も待っています。
ラストシーンが見事で、すべてが計算されていて、これには思わす声をあげてしまいました。
監督・脚本はフラレ・ピーダセン、今まで知りませんでしたが、これからが楽しみな監督です。

東京国際映画祭のグランプリ作品というのは納得です。今年のベスト作品にまた出会ってしまいました。
先日の地震の影響で市内や県内のシネコンが閉館している先週、早く開館してほしいですがいろいろな事情で難しいようです。映画の日常が戻る日を待っています。


写真は『わたしの叔父さん』のチラシから
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