非常の備えとしてのポータブル電源

　ポータブル電源を購入するとき「値段と容量」に目が行ってしまうものですが、一番重要なのは「AC出力」です。そして、数ある電源の中でも10万円ほどのものなら大抵AC出力1000W出ます。が、５万円以下では500W以下のものばかり。

　…500Wって、かなり微妙なんですよね。レンジは出力500Wを公称していても、500Wを超えることが結構ある模様。炊飯器も家族用の電力を確認すると600W代が多く目につきます。
　で、出力が足りない時は「バツン！」と停止する悲しい事態に…

　どうしても5万円程度の電源で加熱調理したいならば、DC出力120Wで動く器具を購入する手もありますが、小さかったり出力が低かったりと使い勝手が悪いので、普段から使うには向いていません。

　カセットコンロがあればいいじゃない！　という人もいるでしょう。
　しかし、カセットコンロでは「皿にラップをしいて加熱する」という必殺技が使えません。
　つまり「鍋を洗うための潤沢な水が確保できないとコンロさんは少し厳しい」ので、コンロさんも良し悪しなのです。
　非常時というのは、電気以上に貴重になりうる「お水を節約したい状況」でしょうから。

　ということで「色々考えずに使いたいならば、10万円級の1000W出力機が必要」ということに。

　しかし、普段から車でキャンプに行くという人には悪い買い物ではないでしょうが「いつ来るか分からない非常時の時のため『だけ』にレンジや炊飯器のために10万円使うか？」となると、サックリと手を出しがたいものですよねぇ＠＠；


　追記「冷蔵庫は諦めよう」
　なお、冷蔵庫は1日あたり700wh程度は消費するでしょうから、1000Whのものでも2日ともちません。150W程度のソーラーパネルがあれば天気が好条件でギリギリくらいかな…？？　梅雨時だと250W級ソーラーでも乗り切るのは難しいでしょうから、冷蔵庫を普段通り確実に使いたいならばかなり大型のものを購入するか、ガソリン発電機が必要になりそう。でも、後者は重量と騒音と信頼性の問題がありますし、諦めるのが正解っぽいです。

　追記２「照明はすぐに準備できる」
　なお、非常時の照明は、自転車用の最大5W程度の前照灯（＊照射・充電同時に可能なもの）＋10000mAhの携帯バッテリー＋30W程度のソーラーで十分でしょう。総額1万円程度ですし、普段使いにも行ける優れものなので、早速揃えてしまいましょう！