月刊きょうされんＴＯＭＯ　

トモトピ　2020年12月号より

■障害者雇用・福祉施策の連携強化に関する検討会が厚労省に発足
厚労省に新たな審議体の「障害者雇用・福祉施策の連携強化に関する検討会」が、11月6日に発足しました。障害のある人が働きやすい社会を実現していくために雇用施策と福祉施策が連携して、対応策を探っていくとしています。

わが国では、障害のある人が福祉制度を利用して社会や企業などで働く仕組みが乏しく、きょうされんは幾度も政策提言や要望を厚労省に行い制度改善を求めてきました。2018年にはこの問題を研究・検討していくために国会議員の「障害者の安定雇用・安心就労の促進を目指す議員連盟」が超党派で立ち上がり、勉強会や同議連の市民側事務局（きょうされんも参加）との意見交換が何度も行われ、制度改善に向けた提言や問題提起も行っています。2019年の参議院選挙で障害のある国会議員が新たに3人誕生するなどの変化も重なり、制度改善や創設への機運が高まってきつつあります。

今後、検討会は団体ヒアリングも経て審議を重ね、2021年6月ころをめどに意見をとりまとめる計画です。ヒアリングには、きょうされんも意見を求められ、11月17日の検討会で意見を述べてきました。