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2021年02月13日23:14

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「最後の晩餐 平和主義者の連続殺人」(DVD)

「最後の晩餐 平和主義者の連続殺人」をDVDで観ましたよ。

フォト


1995年、アメリカ作品。

「共同生活を営むリベラリストの大学院生5人組は、夕食に招待した愛国心旺盛な軍人ザックをふとしたはずみで殺してしまう。平和を愛し、差別・偏見を持たない彼らが殺人の言い訳として思いついたのは、「将来、第二のヒトラーになりそうな危険思想の持ち主は、人類の未来のために抹殺すべきである」という、ムシのいい理論。殺人を正当化してしまった5人は、差別主義者たちを晩餐に招待し、片っ端から抹殺していく・・・。」(パッケージより)

オープニングのジェニー失踪の張り紙。女性保安官はジェニーの行方を追って捜査しています。リベラルな思想を持つ大学院生男女5人は、共同生活をしており、毎週お客を招いては、人生、時事、環境、法律などいろんな話をしている。流れているテレビではタカ派の保守論客ノーマンが、保守的な発言をまくしたてています。ある土砂降りの雨の夜、ピートは招くはずの客にすっぽかされ、車は故障、トラック野郎のザックに送ってもらってきた。席が一つ空いていると、ザックを夕食に招き入れます。話が進むにつれ、元軍人のザックは、愛国心旺盛な発言がヒートアップ、ふとしたはずみで、マークは、ザックを刺殺してしまいます。マーク、ポーリー、ピートは、慌てふためきますが、ルークは、なかったことにしようと。忘れてしまえば、変わらぬ人生が送れると。それで、遺体を庭に埋めます。
翌日、5人は話し合います。もしタイムトラベルで、1909年のオーストリア、まだ画学生のアドルフと会ったら、のちに殺される数百万の命を救うために、毒殺するかどうか、マークが聞きます。議論は加熱、右派の人間がいない方が世の中のためになる。奴らを消すのは世のためだと。それから、毎週いろんな差別主義者を招いては、”判決”を下し毒殺していくのですが…。
かなり、シニカルなブラックユーモア作品。
5人の考えが変遷していく模様、お互いの考えをぶつけ合う様子は、興味深い。リベラルの5人の若者も、差別主義者の被害者たちも、もっともな持論をぶちまけるが、勝手な持論で、自分たちを正当化しているだけ。
はじめ、育たなかったトマトが遺体を埋めたとたん、赤く、甘く熟していくのは、ブラックユーモアの一つでしょう。
ラストの最後のオチもブラックユーモア的でよかったですね。
26年前の作品、ジュード役のキャメロン・ディアスは、5人の主役の中の一人という役で、目立ってはいませんが、若く、綺麗でしたね。
私的には、ブラックコメディの佳作のひとつだと思います。

今日も、面白かったです。

映画っていいですな。



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