０２．１３

駄洒落が大好きだ。
只、駄が付く様に、真に洒落た言葉では無い。
当然の事ながら、自分が吐いた駄洒落なんぞ全く覚えてはいない。

そんな中、唯一覚えている駄洒落が有る。

４０年程前、当時発売されたばかりのRX7と言う車に乗っていたのだが、その車で鹿児島まで行き、フェリーに乗って種子島に友人と行こうと言う話になった。

その４歳年長の友人は、僕のバンドのバンドマスターで有り、車の師匠（彼は、A級ライセンサーで、レースにも参加していた）でも有り、ドラムの師匠でも有り、駄洒落の師匠でも有った。

そんな彼と港へ向かって居る途中、横から一旦停止をせずにバイクが出て来てフルブレーキング。
今と違ってシートベルト装着の義務はなく、助手席に乗っていた彼は、思いっきり先方へ。

当時、カーコンポと言うのが流行っていて、我が愛車にもグローブボックス下にパワーアンプを取り付けていた。
で、そこへ思いっ切りむこう脛をぶつけ、苦痛に顔を歪める友を見て思いついた。
「〇〇さん、（一応、友人とは言え４歳年上だからね）むこう脛を打って、むこっとすね・・・ムカッて脛・・・」

その友人、泣き笑い。

きっと，不肖の駄洒落弟子が素晴らしい（かもないか）駄洒落を発し、草葉の陰で感涙に・・・おっと、勝手に殺しちゃいかんね。