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2021年02月08日21:14

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第九弦楽五重奏版

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」弦楽五重奏版
ルドミラ・ヴェルネロヴァー(ソプラノ)
レンカ・シュミードヴァー(アルト)
トマーシュ・チェルニー(テノール)
マルチン・マトゥシェク(バス)
ムジカ・ディヴィーナ・プラハ(合唱)
エンシェント・コンソート・プラハ


かんち自身の解説

実はこの演奏、本来はもっと後に、「秘密の弦楽五重奏曲」という形でご紹介したかった音源です。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲とかのツィクルスの最終とかでを想定していました。

しかし、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、昨年のフェスタ・サマーミューザでのベートーヴェン交響曲ツィクルスでも、結局室内オケにすることもなく第8番までしか演奏しないという結果に。第九だけがどこかのけ者にされていくことに、私は危機感を抱きました。

第九の演奏がフルオケじゃなければできないとなったのは、19世紀も後半、むしろ20世紀になってから確立された演奏形態です。初演時は室内オケに近い編成だったですし、それ以外の交響曲はむしろタッシェン・フィルあるいは今回の弦楽五重奏に管楽器が入った程度です。なら、それに立ち戻るだけ、のはずです。

実際、現在までのところ、プロ合唱団を入れて人数を少なくしたN響や、あるいはそもそも室内オケであり、合唱団も少数精鋭のBCJでは、クラスターはおろか、感染者の報告もありません。なら、弦楽五重奏曲でもやれるはず、というのが私の考えです。

そもそも、新たに「ウィズ・コロナ時代の第九演奏とは?」というこのシリーズを考えたのは、このエンシェント・コンソート・プラハの演奏が念頭にあってのことでした。さらには数多くの室内オケによる演奏。そして最終的に判断したのが、タッシェン・フィルの演奏でした。

その最初期ともいえる、この弦楽五重奏によるもの。2001年12月に東京、王子ホールにて収録されたものを今回採用です。弦楽五重奏で本当に第九が演奏できるのか?皆さんの耳で確かめていただけると幸いです。
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