はい、こちら、先輩のモモコさん(仮名)がハサミを探していたけどなかなか見つからず、やっと見つけて「目の前にあったのに見えてなかった」と言うので「幸せと一緒ですね」と言ったらまあまあすべった葉桜です。
さて、冒頭ではなんか詩みたいなこと言ってしまいましたが、今回は「詩」ではなく「歌」について書いていきたいと思います。
普段何気なく聞いている音楽でも、よく歌詞を聞いてみれば「…え?」みたいなことってありますよね。
たとえば「白ヤギさんからお手紙ついた 黒ヤギさんたら読まずに食べた」の歌の、「一通目の白ヤギさんの手紙には何が書かれていたのか」とか、
瑛人の“香水”の元カノは3年くらい会ってないのに結局何でいきなり「いつ空いてる?」と聞いて会おうとしたのか、とか。
あと2ちゃんねるで見たスレッドで
呼吸を止めて ←分かります
一秒あなた真剣な目をしたから ←分かります
そこから何も見えなくなるの ←分かります
星屑ロンリネス ←分かりません。いきなりどうした
というのがあっていまだにお気に入りです。
今回、3曲ほどテーマに上げてみたので読んでいただけると嬉しいです。
(1) どんないろがすき
「おかあさんといっしょ」などで聞いたことがあるでしょうか?
どんな色が好き?赤!赤い色が好き。
一番先に無くなるよ。赤いクレヨン。
という歌である。
ちょっと待ってくれ。何故そんな悲しいことをいうのか。
確かに事実ではあるが、こちらから好きな色を聞いてきたにも関わらず「それが一番最初に無くなる」など、そんなマイナスなことをいう必要性があるのだろうか。
想像するに語り手は中学生〜成人。そして語り掛けている相手はあどけなく、穢れを知らない幼い子供と見受けられる。
この語り手は他にも「どんなに美味しいケーキを食べても所詮消化してしまえば人体から出てくるのは臭くて汚いウ●コなのだよ」だの
「犬を3匹飼っているの?名前はポチとクロとタロ?一番最初に飼い始めたのはポチ?ではポチが一番最初に死ぬ可能性が極めて高い」だの言うのだろうか。
完全にサイコパスである。
(2)ハッピーサマーウエディング
我々アラサー世代直撃アイドル、モーニング娘の有名な曲で
『ハッピーサマーウェディング』という歌がある。
「Ah―、父さん、母さん
Ah−感謝しています(ハイハイ)」
というアレである。
あの歌は中盤を過ぎると中澤裕子のソロセリフがある。
「紹介します。証券会社に勤めている 杉本さん
お父さんと一緒で 釣りが趣味なの
だってお父さんが『釣り好きの人には悪い人はいない』って言ってたし。
ねっ、おとーさん♪」(一部省略)
私には分かる。
裕子の父親は裕子から「お父さん、今度会ってほしい人がいるの」と告げられた日、「どんなヤツであろうと一度は反対する素振りを見せる」と思ったはずだ。
『学生の頃恋した彼には父さん怒鳴ったりしていた』というあのお父さんだ。
最終的には娘の意見を受け入れるつもりであるとはいえ、大事な娘を奪っていってしまう男に、一度くらい拗ねた態度を見せたってバチは当たるまい。
そう考えたはずである。
しかし裕子には学生時代、自分の彼氏に向かって一方的に怒鳴られた過去がある。
当時の彼氏はいきなり「何だ君は!」と志村けんでもないのに罵声を浴びせられた。
多感な時期の男子にしてみれば相当の屈辱を味わったことであろう。
話を聞く限り、高校のときの彼氏と“杉本さん”はまったくの別人のようだから、もしかしたら父親から罵られたことにより、2人は破局を迎えたのかもしれない。
そうでなかったとしても、2人の間になんらかの確執が生まれた可能性は高い。
そこで裕子は先手を取った。
父親の過去の発言を用いて、反対させにくい空気に持っていったのだ。
私には見える。このあとの光景が。
可愛い娘の顔で「ねっ、おとーさん♪」と言った裕子の瞳の奥では、父親が一言でも否定的発言をしようものなら堺雅人演じるリーガルハイ古御門研介さながらに
「おやーっ!?おかしいですねェ、検事!?
あなた幾年も前から「『釣り好きの人に悪い人はいない』と確かにそうおっしゃっている。
それを証言する人も何人も現れています。証言台にお呼びしましょうか!?
あなたもそう発言した記憶はもちろんございますよね!?
“整合性”という言葉はご存知でしょうかァァァァァッ!?
とマシンガンのごとくまくし立てるつもりで炎を燃やしているに違いない。
(3)幸せなら手をたたこう
最後は民謡である。
幸せなら手を叩こう♪幸せなら手を叩こう♪幸せなら態度で示そうよ♪
ほらみんなで手を叩こう♪
…おかしくないか?
思い出してみてほしい。
これは当初「あなたが幸せなら手を叩いて下さい」確認作業だったはずなのに、いつのまに全員強制参加型になっているのか。
思うに語り手は人を集め、手を叩かせようとしたが、自分の想像よりも手を叩く人数が少なかったため、癇癪を起こし、「態度で示せ」などと脅迫まがいのことを口走ったのだ。
これを衆議院本会議に置き換えてみると更に事の深刻さが分かるはずである。
(幸せなら手を叩こう)
「賛成の方はご起立ください」
(幸せなら手を叩こう)
「賛成の方はご起立ください」
(幸せなら態度で示そうよ)
「賛成であるならしっかりと主張していただかないと会議に差し支えます」
(ほらみんなで手を叩こう)
「それでは全員、起立!!」
こんな恐ろしい国会があるだろうか。
増税し放題、悪法もことごとく立法し放題である。
長々と書きなぐってきたが、本当は「この歌を歌えるというだけでみんな幸せだっていうことに気づいてね」という意味の歌と言うこともちゃんと分かっている30過ぎの大人なので、生暖かい目で読んでいただけるとありがたい。
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