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2021年01月31日21:03

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日本、「中国包囲網」TPP加盟国拡大の好機

英国の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加盟申請は、TPPの議論を主導してきた日本にとって加盟国拡大を実現する好機だ。英国のTPP加盟が実現すれば他の欧州各国も英国にならうとの期待もあるほか、米国のTPP復帰の呼び水になる可能性もある。高い水準の自由化を目指すTPPは中国包囲網としての意味合いがあるだけに、英国のTPP加盟実現の重要性は高い。

 英国のTPP加盟に関して、日本は英国がアジアと欧州の橋渡しの役割を果たすことになると期待する。英国は欧州連合(EU)を離脱したが、そのEUとの間で自由貿易協定(FTA)を発効させた。英国がTPPに加盟すれば、アジアと欧州の結節点になる可能性がある。

 日本がTPP議長国として英国の参加をスムーズに進めることに成功した場合、「自由貿易の推進を強調してきた日本のアジアにおける経済的なリーダーシップが一層強調されることになる」(第一生命経済研究所・田中理シニアエコノミスト)。

 また英国がアジアとの関係を強めれば、他の欧州各国も刺激を受けてアジアとの関係強化のためにTPP加盟を考えるきっかけにつながる可能性もある。さらにTPPを離脱した米国で誕生したばかりのバイデン政権はTPP参加には消極的とされているが、英国のTPPへの接近が状況を変えることもありえる。

 中国はTPP参加検討を表明したものの、TPPが求める高い自由化水準を達成するまでのハードルは高い。英国の参加が実現すれば対中国での結束を強める効果もありそうだ。(那須慎一)
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