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2021年01月15日09:05

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山口百恵のすごさ その2

https://www.uta-net.com/album/SRCL-3281/

シングルの作者を見て何か気づきませんか?

スター誕生出身者なのに 阿久悠が全く関わっていません

これはスター誕生出場の時 審査員の阿久悠から

「あなたは青春ドラマの妹役なら良いけれど歌手は諦めた方が良い」と言われ

デビュー後 百恵が阿久悠の作品を拒否していたものと思われます

自叙伝でも「自尊心を激しく傷つけられた」と語っています

その後 ヒットを飛ばし レコード大賞候補に何度もノミネートされますが

ここでもことごとく阿久悠に阻まれます

1976年 「横須賀ストーリー」に都はるみ「北の宿から」

1977年 「秋桜」に沢田研二「勝手にしやがれ」

1978年 「プレイバックPart2」にピンク・レディー「UFO」

阿久悠は 著書「夢を食った男たち」の中で

「何度目かの授賞の時 歓喜にわきかえる壇上から 

足早に立ち去る百恵の後ろ姿を発見して 笑顔がこわばった」と語っています

「横須賀ストーリー」から百恵の作詞を担当した阿木燿子は 彼女の心情を理解していたようで

「プレイバックPart2」では 皮肉ったようなこんな詩を書いています

「潮風の中ラジオのボリュームフルに上げれば 心かすめてすてきな歌が流れてくるわ

勝手にしやがれ 出て行くんだろう」

これはまさしく前年に大賞をさらわれた沢田研二の「勝手にしやがれ」です

そして「ぼうや いったい何を教わってきたの?」と続きます

私のほうが もっと高いところからあなたを見ているのよと言っているようです



その後 百恵は無冠のまま引退しました

いつでも 「ノミネート」や「候補」という段階で止まり 

「最優秀」や「大賞」という名前の付くものは一度も授賞していません

しかし彼女は伝説となりました

彼女ほど「記録に残らず 記憶に残る」歌手はいないような気がします

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