■元自衛官が黙秘=弁護側、強盗殺人を否定―2人死亡の交番襲撃・富山地裁
(時事通信社 - 01月14日 11:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6376324
「被告は完全黙秘なのに、弁護人は強盗でなく窃盗を主張。弁護士の主張は破茶滅茶。」といった類のコメントが多いが、これは的外れ。
別に被告人(弁護人)は好きなように主張すればいい。
それは法律上認められたことだから(ま、裁判員や裁判官の心証は悪くなるが)。
そして、公判(裁判)において重要なのはそこではない。
最も重要なのは「検察の主張および提出した証拠から被告人の行為が強盗殺人罪で間違いないと言えるか」だ。
逆に言えば、いくら被告人が「強盗殺人をやった。検察の言う通り。」と言っても検察の主張・証拠から強盗殺人罪を立証できなければ、強盗殺人罪には問えない。
故に、被告人(弁護人)の主張や姿勢は関係ない。
被告人や弁護人を完膚なきまでに叩きのめし全面降伏させたい気持ちは理解できなくもないが、それはただの自己満足であり、「検察の主張を認める=潔い、認めない=滅茶苦茶」というのは、ただの偏見。
また、「弁護士(弁護人)って何なんだろうね」といった類のコメントも多いが、これも的外れ。
法律のド素人の味方。
裁判においては法律のプロである検察に対し、被告人の殆どはド素人。
これでは、被告人は言いたいことも言えないし、法律のプロである検察の方が最初から有利。
裁判官もド素人の主張よりもプロの言うことを信じる(別に裁判でなくとも素人よりもプロの言うことを信じるというのは理解できるはず)。
だから、弁護士という職が生まれ必要なわけ。
批判している者自身が法律トラブル(別に刑事でなくても民事でもいい)に遭遇すれば、弁護士という存在が理解・実感できるはず。
批判している者はそういう時に限って「弁護士」と言い、弁護士に頼る。
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