新聞記事からです。ソ連の極東北極圏のエリアの「サハ共和国」。平素は氷点下50度
以下になることも多いというが、地球温暖化によって、永久凍土のツンドラに覆われて
いるが、地球温暖化に伴い、約1万年前に絶滅したというマンモスが凍土の中から再び
姿を現した。かつては、狩猟の対象、現在では「宝の山」の死骸として、ロシアの新聞
は「十九世紀の金の採掘ブーム」「ゴールド・ラッシュ」にちなんで「マンモス・ラッ
シュ」と呼ぶ。サハ共和国産業地質省によると、同国に眠るマンモスの牙は、50万トン
と推計され、ロシア国内の8割を占める。サハではここ五年、牙の産出量は毎年100トン
を超えるが、未だに有に千年分を上回る牙が地中に残されている計算だ。牙は象牙と同
様に置物や彫刻品、漢方薬に使われるが、集まった牙の9割以上が中国などの東南アジア
に輸出される。日本では印鑑の材料に用いられるようだ。アフリカ産のゾウの牙は売買が
国際規制されており、サバ産業地質省の広報によると、「マンモスの牙を市場に出すこ
とで現代のゾウを象牙目的の狩猟から守ることができる」と力を込める。サバでは、保
存状態が良い牙は、1キロ3万ルーブル【約4万2千円」で取引される。平均月給を超える
現金収入とあって「住民は積極的に牙の収集を行うようになった」と産業地質相は語る
温暖化の影響は高緯度ほど影響を受けるとされ、サバを含む北極圏ではここ20年で
4度C近く気温が高くなった地域も。サハ科学アカデミーの研究者によれば、永久凍土の
地表や川岸が解けて、牙の収集は簡単になった。一方、違法な収集や密輸も増えている。
現行法では地面から露出した牙のみ収集が可能だが、違法な採掘によって牙を集める闇
市場の規模が合法的な市場の二倍に達するもようだ。永久凍土の中にある動物の死骸に
は、病気を引き起こすウイルスや菌が含まれることがあり、合法的に収集したマンモス
は獣医師の検査を受ける仕組み。闇市場に流れるマンモスはこうした安全性が確保されて
いない点も問題だ。同じロシアの北極圏、ヤマロ・ネネヅ自治管区では、2016年、
解けた永久凍土から、炭疽菌に汚染された動物の死骸が出て、住民ら集団感染するという
事故も起きている。
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