mixiユーザー(id:1846031)

2021年01月12日23:52

174 view

中二病も重症化すると…

■【中二病で包帯を巻いていた人インタビュー】今でもカッコいいと思っているのに、包帯を巻かなくなった理由を聞いてみた
(ねとらぼ - 2021年01月12日 18:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=6374393

 包帯巻くとか眼帯着けるとか、その程度の中二病なら、十代にマスクが流行った十年くらい前の女の子たちは、大抵中二病だったってことになりゃせんかな。あと、ともかく髪を伸ばして顔を隠す子とか、いっぱいいたよ。顔を見せるのが恥ずかしいって感覚から一歩進んで「隠すのがカッコイイ」になってたようだけれど、汗疹とか吹き出物ができて、ますます顔を見せづらくなってた子もいた。あまり健康にはよろしくないブームだったのである。
 結局はファッションとしての流行なので、彼女らが本気で自分のことを「邪眼の持ち主」とか思い込んでたわけじゃないと思う。そこまで中二病全開で周囲をドン引きさせた小鳥遊六花みたいな子はさすがに実在してないんじゃないか――と言おうとして、でも「隠れ六花」は身近にも結構いたのかもなあと、ふと思い出したことがあった。
 と言うのが、おそらくは「中二病の元祖」とも言うべき、『ぼくの地球を守って』の「前世騒動」ね、詳しくはウィキペディアの「戦士症候群」の項目でも見て欲しいが、それ以前からポツポツと現れていた「自分の前世の仲間を探す」人々が、『ぼく地球』の影響で爆発的に増えて、大変だったってことがあったのだ。80年代後半から90年代にかけての話である。
 あまりの大騒動ぶりに、ネタにされた雑誌『ムー』の投稿コーナーに規制がかかったり、作者の日渡早紀が「前世ネタは全部フィクションです!」とコメントを発表したり、関係者が事態を収束させるのには大変な苦労があった。当時発行されていた単行本をお持ちの方は、1/4スペースに書かれた日渡さんの悲痛な叫びをご確認頂きたい(現在発行されている文庫本等では削除)。

 どうしてこんなにも「前世の自分」を追い求める人がいるのか――その理由については、おおよその見当は付く。みんな、現実の「つまらない自分」に耐えられなかったのだ。たいした才能も実力もない、むしろ他人に比べて劣っていると自覚せざるを得ない人間が、自分も含めた「退屈な日常」からの脱出を夢見て――それを、「前世」に求めてしまったのである。
 思い返してみれば、「特別な自分」をアピールしたがる人間には随分、出逢ってきたんだよなあ。特に多いのが、自分には霊感があるって主張する方々。幽霊の実在を信じてる人って、意外なくらいいっぱいいるからね。その手の詐欺を働いたら、簡単に騙せそうな人が世の中には腐るほどいるのだ。
 困ったことに、彼ら彼女らには「本当に」霊が見えているのである。だから、霊の実在を一切疑おうとはしない。何らかの錯覚である可能性を全く考慮しようとはしないのである。
 だから私が「霊なんて誰でも見ますよ、私もしょっちゅう見てます」と言うと、ものすごく激昂されてしまう。彼ら彼女らは、霊が見えることによって、自分が特別で、他人よりも数段優れているのだと信じることができた。それが劣等感から脱出し、生きる自信にも繋がっていたのだった。
 だから、それを否定されると、バカにされた、蔑まれたと思ってしまうのである。こちらは単に「人間が錯覚することなんて、よくあることです」と指摘しているだけなんだけど。

 人って誰でも、自己暗示程度で、簡単に霊とか見ることができるんだよ? ためしに何もない壁の一点を見つめて、「何かが見える」と思い込んでみるといい。なんかモヤッとしたものが見えてくるから。でもそれって「見える」という思い込みが生み出す「気の迷い」なんだよね。
 ある人などは、「実際に見えているものをどうして否定できるのか」と涙ながらに訴えてきたことがあった。ああ、この人は、これまで相当周囲からいじめられてきたのだなあ、だから「何かが見えた」ことに、「希望」を見出して、それに縋っちゃったんだろうなあと察せられた。そう考えると、そんなのは気の迷いでしょうとも言えなくなってしまうのである。

 中二病の症状にもいろいろあるけれども、「現実と虚構との区別が付かなくなる」というのが基本にあることは共通しているだろう。虚構を現実と錯覚してしまうという点では、似非フェミが巨乳キャラやセクシーキャラにセクハラ要素を見出してしまうのも中二病の症例と言えそうだ。
 似非フェミの叫びが往々にしてブ×の僻みじゃん、ヒステリーかよと揶揄されてしまうのは、実際にマンガやアニメの魅力的なキャラに比べて、現実の自分がはるかに劣っていることが一目瞭然で、劣等感を刺激されてしまうからだろう。いかにも義憤であるかのように装ってはいるが、本心では自分が見下されていると感じて、我慢ならなくなっているのだ。虚構に嫉妬してどうするよ。それがかえってバカにされる原因になってるってのに。

 ネトウヨやらパヨクやらの「陰謀論」も、虚構を現実と錯覚してしまっている顕著な例。お互いに相手が陰謀を働いてるように喧々囂々、口汚く罵りまくってるけれど、端から見ればどっちもどっちなんだよね。
 トランプ大統領の件では、支持者の妄想ぶりが凄まじくて、議会での暴動を起こしたのは明らかにトランプ支持者の仕業なのに、もう脳内理論の「パヨクのアンティファの仕業」ってのが完全にすり込まれてしまっている。現実を見る目が完全に抜け落ちてしまっているのだ。
 そういう夢を見ている人たちには、当たり前のリクツやことばは自分を傷つける凶器でしかないんだよね。だからもう、ことば自体が聞こえなくなってるし、聞いても意味概念を捉えられなくなってしまっている。ことばは知っているのに、理解する回路が断ち切られしまっているのだ。

 中二病の当人にとっては、現実を認識し、自分が特別でも何でもない、ただの凡人であると認めることは、自身のアイデンティティの崩壊に繋がりかねない「危険思想」なのである。だから、いくらリクツでそのおかしさや矛盾を指摘しても、感情的に反駁されるだけで、何の解決にも至らない。
 そういう人たちとは距離を取るしか仕方がないんだけれど、それがカルトの域にまで達しちゃってる人だったりすると、そう簡単にはいかない。むこうからグイグイ近寄ってきて、こちらを「仲間」に取り込もうとするんだものな。「運動」に協力して欲しいとか、場合によっては「何か」を売りつけようって行動にも出てくる。中には「恐怖」を煽って、脅迫めいた手段に出る人間も出てくる。
 そういうのを断るのはなかなかに苦労が要ってね、結構親しくしていた相手でも、何かのきっかけで困った「依頼」を受けることもある。そうなると、絶縁覚悟ってことにもなりかねない。
 つか、もう何人と絶縁したかな。元マイミクさんで音信不通になっちゃった人も少なくないけれど、今、思い返してみたら、ほぼ全員、中二病か、そのケがあった人たちばかりなのだった。大なり小なり、自分の「夢」の中に自分が取り込まれて帰れなくなったビューティフル・ドリーマーさんたちだったのである。
 正直、世の中、中二病患者多すぎない?(溜息)
0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年01月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31