今更ですね。
劇場版を見てから、ずっと思っていたけど、記述する機会を逃していて書いてなかった。
年始に昼寝をしないためにこの機会にで出してみる。
鬼滅の刃って、基本的に『平凡な主人公（実は平凡ではない）が、努力や仲間との力で巨大な悪を倒す。』って、王道的な話だし、
設定や細かい箇所も結構過去作で見たことがあるものが多いです。
（私は『○○の呼吸』というと、波紋が出てくる世代）
漫画だけで見ると特別に面白いという作品ではないけど、これだけ世間に受けたのには理由があるわけで。
それを個人的に考えてみたわけです。
以下が私が考える鬼滅の刃が受けた理由
�―鬼�少年ジャンプ作品であること
�∪什遒�Ufotableであること
��TVのキー局が製作委員会に入っていないこと
�ぞ�年漫画に抵抗が無い、大人(男女ともに)が親になっていること
�ゥ灰蹈焚劼任△辰燭海�
では、それぞれを考えていきましょう。
�―鬼�少年ジャンプ作品であること
１つの話題だけで飽きないように、毎週のように話題が提供できるのは強みです。
いろんな娯楽作品があふれる世の中ですので、月刊誌だった場合、月１回の話題提供では、その娯楽作品の１つとして埋もれていってしまっていた可能性が高くなる。
雑誌が読まれなくなったといわれても、発行部数151万の影響力は強いです。
毎週のように150万人+αにプロモーションをしているのですから、それだけで、ものすごい宣伝量ですよ。
それにジャンプ編集は売れる王道を作るノウハウを積み重ねいるのも大きい。
やっぱり王道って、言われるには言われるだけの理由があるんですよ。
自分が知っているのは北斗の拳やキン肉マンからだけど、その前からも王道作品を作っていたよね。
これが、他紙の編集だった場合はどうなっていただろう。
微妙に違う作品になっていたのではないだろうか？
鬼滅の刃が同じジャンプでも月刊誌だったり、同じ週刊誌でも他紙だったら、違った結果になっていたと思います。
�∪什遒�Ufotableであること
今では「Ufotable製作」というだけで、アニメオタクにとっては一つのブランドでしょ。
そりゃ、いくらUfo製作でも「外したなあ。」と、思うことはあるけど、原作とか全く知らない作品でも「Ufo製作だったら見てみようかな？」と、思う人はたくさんいると思う。
このスタジオが作成した作品の中で初めて知ったのは「まなびストレート」だったけど、「空の境界」「Fateシリーズ」でバトルもののノウハウを積み重ねているし、バトルシーンをデザインする力も持ったよね。
それと、そのイメージしたバトルシーンを再現できる環境がソフト的にもハード的にも出来ている。
正直言って、この作品の漫画の戦闘シーンは分かりにくいです。
けど、このアニメの魅力の１つに昇華したのはこのアニメスタッフあってのことだと思いますよ。
他のスタジオが製作していたら違ったバトルになっていたと思います。
それが受けるか受けないかはわかりませんけどね。
��TVのキー局が製作委員会に入っていないこと
これがひそかに大きいと思っているのですよ。
初めにこのアニメが放送されたのはTOKYO_MXを含めた地方局とネット配信。
キー局は製作に入っていないため、放送していなかった。
放送が開始されて徐々に注目されていったわけですが、放送が終わった後も人気が上がっていってましたよね。
口コミが伝わってきた時に、アニメを見れる環境があったわけです。
それって、ネット配信であったり、キー局が製作に入っていなかったため、フットワークを軽くして再放送の枠を作ることが出来ていたからと思います。
キー局だった場合、放送終了後に見るためにはデスクが出るのを待つ必要がある。
要はレンタルですね。
今のライトな層が口コミで伝わってきた時にレンタルで借りてまで見るか？
正直なところ、ネット配信で見れる他のコンテンツに手を出すと思いますよ。
それに、キー局で再放送するには放送枠を空ける必要があるわけで、そうなると視聴者が見たい時間帯ではなくて深夜帯になりますよね。
今のエンタメって、ライブ感も大切だけど、「見たいときに見たいものを見れる。」大きな要素になっているので、この作品は身軽な状態だったから、それを実現できたのだと思います。
仮に、この口コミで広がった作品が鬼滅の刃ではなかったらどうなっていただろう。
たまたま、結果的に、この作品ではプラスになったけど、他作品でそうなるかはわかりませんが。
もしかしたら、そっちの作品がブームになっていたかもしれませんね。
今後の作品展開で製作委員会にキー局や大手広告代理店が入ってくる可能性がありますが、そうなった場合どのような展開になっていくだろうか？
�ぞ�年漫画に抵抗が無い、大人(男女ともに)が親になっていること
今の親御さんたちは、少年漫画を見ることに拒否感を持つ人は少ないと思います。
だいたいは、ワンピース、ナルト、ブリーチ、銀魂、コナン、犬夜叉なんかを見てきているのでは？
これが10年くらい前だったらどうだろう？
また、違った反応があったと思う。
千と千尋の神隠し(2001年公開)が興行売り上げ関係で話題になっていたけど、その頃の40代の人たちはまだアニメ（特に少年漫画のアニメ）は子供が見るものって認識の人が多かったんじゃないかな？
20代の人たちはそんな抵抗はなかったと思うけどね。
それに、女の子が少年漫画を読むのに抵抗があった時代があるのですよ。
今では、そんなのがほぼ無くなっているのでは？
だから、親子そろって同じコンテンツを楽しんでいる。
子がそのコンテンツを好きになれば親も好きになるかもしれないし、親がそのコンテンツを好きになれば子も好きになるかもしれない。
鬼滅の刃については、その相乗効果があったのではないか。
子供にとって、親が同じ作品を好きになるのは大きいですよ。
なんせ、お金を出してくれる。
漫画を買おうにも、映画を見るにしてもね。
もちろん、そのお金が売り上げになっていくわけですからね。
�ゥ灰蹈焚劼任△辰燭海�
あと、これも欠かせないと思います。
徐々に人気が上がってきて、TVの情報でも鬼滅の刃が話題になってきていた時って、5月とかその辺りでしたよね。
ちょうど、TVが（似たような）コロナの情報ばっかりだったし、ロケも出来なく、ひな壇トークも、人を集めてのクイズ番組も出来ず、いつものフォーマットでバラエティが作れなくなっていたころ。
視聴者が楽しめる番組が無かった。
そこで視聴者を掴んだのがネット配信ですよ。
��でも書いたけど、好きなものを好きな時に見れる。
口コミが来れば気楽に試しに見てみることが出来る環境がある。
そりゃ、このクオリティのコンテンツを少年漫画の楽しみ方を知っている人が見たら食いつくよね。
他に見るものもないんだから。
（残念ながら、そこから見る作品を広げようと思う人は少ないみたいですが。）
キー局も自分たちで受ける番組作れないから、それに乗るよね。
そうなったらTVとの相乗効果ですよ。
話題になってるから見てみよう。⇒配信で見る人が増える。
私の父(70歳手前)ですら興味を持って見て、続きを気にしていた。
映画だって、映画館からしたら救いの神だったんだからね。
そりゃ、何回もいくつものシアターで上映しますよ。
コロナ禍でなかったら、ここまで話題にならなかったと思います。
話題になったとしても、少しだけで、TV局は自分たちが売り込みたいコンテンツを多く取り上げてましたよ。
TV局だって私的利益団体なんだから。
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以上が私が考えた鬼滅が受けた理由です。
うまく思っていたことまとめられていたかな？
この中の１つでも欠けていたら、ここまで大きなムーブメントにならなかったのでは？
ある意味、その時を象徴する作品になったのではないかと思います。
もちろん、この考えには的外れな個所もあると思うし、他の人には他の考えがあると思います。
そのうち、それっぽい学者がそれっぽいこと言うと思うけど、本当の答えなんてないですよ。
個人それぞれが、楽しんだり、話題に乗ってみたり、批評したり、いろいろなことをした結果なだけです。
気楽に、こんな作品があるんだ。程度で考えてみてもいいと思いますよ。
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