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2021年01月02日15:10

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2020年秋アニメ感想(後編)

引き続き感想書いていきます。
※前編はこちら(https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977999785&owner_id=42317362)。


・憂国のモリアーティ
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"犯罪による革命が、世界を変える――"

舞台は19世紀末のイギリス。技術の発展と進歩とは裏腹に、古くから根付く階級制度によって、人口の3%にも満たない貴族たちが国を支配していた。
腐敗した階級制度を打ち砕き理想の国を作り上げる為、犯罪卿・モリアーティが動き出す…という物語。

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腐り切った国を変える為に、悪に罰を与え暗躍するモリアーティ。
壮大な計画と対照的に直接手を下さず、裏で手を引き民衆を導こうとするのが面白い。

気付かれぬように犯罪を進めていくモリアーティだが、ただ一人だけがその裏に潜む陰謀に辿りつく。

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お馴染み、名探偵シャーロック・ホームズ。
並外れた洞察力で事件を解決に導く男は、周到に計画されたノアティック号事件でも裏で操る存在に気付き、以降はその存在を追い求めるようになる。

ホームズもモリアーティも相当な切れ者で、本作はそんな二人の駆け引き・切れ者っぷりを楽しむ作品になっている。

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ホームズの核心を突いたカマかけにも、表情一つ変えずに何食わぬ顔で切り返すモリアーティには痺れた。この男メンタル強過ぎるw


構図としてはモリアーティvsホームズと見えなくもないが、敵かと言われると少し違う気もしていて、モリアーティが構築する舞台上で、ホームズにどんな役割を望むかが気になるところ。

少し間が空いて4月から分割2クール目が始まるらしいので、引き続き追いかけていきたいと思います。



・いわかける
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スポーツクライミングという珍しい題材を扱った本作。
この手の作品は見る側も初めて知ることばかりだから新鮮なのが強み。

インドア派でパズルゲームの天才・笠原好がクライミングに出会うところから物語は始まり、仲間やライバルと切磋琢磨しながら成長していく。
パズルゲームの天才だけあって初心者ながらオブザベ(ルート観察・シミュレーション)で抜群の才覚を発揮する一方で、体力や身体の使い方など肉体的なところでは未熟というバランスが良かった。

初心者がすぐに無双してしまってリアリティに欠けるパターンも心配してたんだけど杞憂だった。
クライミングの競技にも色々と種類があってオブザベだけでは勝ち上がることは出来ないというところも上手く噛み合っていたと思う。

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あと見た目は女の子ばかりで萌え豚に媚びそうなのに中身は王道スポコンしてくれたのが高評価。
部活でのトレーニングや他校との合同特訓で自分に不足しているものを習得して成長していく好、怪我を抱えながらも観客を煽って声援を力にして完登する部長とストレートな熱さは勿論、背丈が小さく悔しい思いをする野々先輩、スランプに陥ってしまう隼などシビアな一面もしっかりあって、それを乗り越えていくのがまた燃える。

他校のライバル達が特に熱くて、情けない姿を見せるんじゃない!と叱咤激励してくれる良い奴らの多いこと。

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「アンタが本当に上原隼なら、上原隼だと言うなら……とっととトップ掴んで、高い所から見下ろしやがれにゃん!」
何だかんだ言いながらただの隼ファンな内村好きw

ドハマりするような感じではなかったけど、安定感のある良作だった。



・おそ松さん 3期
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続編+ギャグ枠なので今更特に語ることはないかな。
3期はちょっとパワー不足に感じたかも? 1話は汚いネタなりに勢いあったんだけど、以降は落ち着いた印象を受けた。
まぁとはいえ相も変わらずクズでバカでダメダメな6つ子達には笑わせてもらったので、4期やるならまた見ると思う。



・神様になった日
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麻枝准が送るオリジナルアニメということで、注目された本作。

神を名乗る少女・佐藤ひなが目の前に現れ、「30日後に世界は終わる」と衝撃的な台詞を放つところから物語は始まる。

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騒々しくも楽しいキャラであるひなを中心に前半はギャグメインの日常が描かれる。
これ自体は悪くないんだけど期間が長過ぎた。

ひなの秘密に触れるのが8話と遅く、引っ張った割には9話でおおよその謎を出し切ってしまって展開が予想出来てしまったのはかなりマイナス。
世界の終わりに関してはもう少し引っ張ってもよかったと思うし、展開的にも一捻りあって欲しかった。

主人公・陽太のキャラが弱くて、愛着湧かなかったのも大きいかな。
何であんな特徴の無いキャラにしたんだろう?陽太にまつわる感動エピソードも一つぐらいあって良い気がした。
あとひなを介護してる時に大声出してヒナに怯えられるの何回繰り返すのって感じで見ててイラっときてしまったw

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そして何より問題だったと思うのは、陽太からひなへの想いが腑に落ちなかったこと。
仲良く楽しんでいたから好き(Like)ならまだ分かるが、Love的なニュアンスで言ってる節も感じられて困惑(12話で"恋をして"と明言している)。
前者なら描写が曖昧で伝わってこないし、後者ならそれまでの過程が圧倒的に足りてない(話数はあったはずだが…)。
そもそも伊座並さんに片思いしているという設定だったのに、いつの間に心変わりしたんだっていう…w

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全話見終わった感想としては馬鹿なギャグに全振りした麻雀回が一番面白かったとなってしまうんだよな…だーまえもうダメかもしれん。



・ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3期
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ラノベ原作の続編枠その1。
3期はこれまでと少し趣向が変わり、ダンジョンでモンスターたちを狩る冒険者・ベルが知性を持つモンスター・ゼノス達とどんな関係を築くか、というところに主眼が置かれた。

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ベルと共に生きる道を選ぶ為、ウィーネが自らの爪や翼を取り除くシーンはグッときた…幼気な少女なのに覚悟決まり過ぎ。

周囲の冒険者はゼノスも等しくモンスターであり討つべき存在だと主張し、憧れのアイズですらベルの前に立ち塞がる。
そんな逆境にも折れずに立ち向かうベルは主人公しててカッコ良かった。

そしてヘスティアファミリアを巻き込むわけにはいかないと苦悩するベルを温かく受け入れてくれる仲間達が相変わらず素敵。

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仲間の中では特にリリが好き。最初は冷静な判断でゼノスに手を貸すべきではないと注意を促した上で、最終的にはベルの意志を尊重するのが本当の仲間だと思う。

ゼノス達との関係を1クールかけて描かれたのは少し長かったようにも思うが、彼らに愛着を持たせる為には必要だったもかもしれない。



・魔法科高校の劣等生 来訪者編(2期)
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ラノベ原作の続編枠その2。ご存じ "さすおに" の第2期。

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灼熱のハロウィンを引き起こした戦略級魔法師(=達也)に接触する為に潜入調査としてやってくるUSNAスターズ総隊長・リーナ。
そんな中、人間に寄生する情報生命体・パラサイトが人類に牙を剥く。
招かれざる"来訪者"達にどう立ち向かうのか…という話。

この作品、今更ながら作品固有の用語が多くて設定も入り組んでいて理解が追いつかない部分がしばしばあるように感じる。
1期はまだ原作読んでた部分だったから問題なかったんだけど、2期は完全初見でついていくのが厳しかった。
ただでさえ色々とややこしいのに、2期ではリーナとパラサイトの話が入り混じるから余計に頭がこんがらがってしまった。

まぁ正直細かい所は分からなくてもお兄様がさすおにしてる姿を楽しめれば良いかな程度に思って見てたんだけど、
2期はさすおに成分も少な目だったように感じる。(これは久し振りに見たから過去のバイアスがあるだけかも)
2期はお兄様が人間らしい感情を見せるシーンが多かったんじゃないだろうか?普通なら成長と受け取るんだけど、お兄様にはそのままでいて欲しいところもあって悩ましい。



・ご注文はうさぎですか? BLOOM(3期)
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元々そこまで好きでもないんだけど、2期まで見てるので視聴。
ギャグはまずまず、可愛さはあまり響かずといったところは過去作と変わらず。
この作品はほっこりできるエピソードが持ち味のように思う。

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3期で印象に残っているのはリゼとリゼ父の仲直り。
小学校の教師になる夢を持つ程に成長した娘の姿に喜び、笑ってしまったのは涙を誤魔化したというのにグッときた。よく出来ましたスタンプでの締めも上手くて好き。



・シャドウバース 3クール目
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絶対に終わると思ってたのにまだ終わらない…ってこれ言うの3回目wまさか4クールもやるとは思わないじゃんねぇ!

初期の懐かしいカードメインで戦ってた頃に比べるとオリカのインフレが進んで大怪獣バトルみたいになってきて、「いや強過ぎだろww」って感じで見てる。
ちょっと寂しさはあるものの、長く続くとこういう新しい風も取り入れなければいけないと思う。

3クール目は虚ろの影に憑りつかれた仲間達を救う為に戦うことが多かったが、意外と見応えがあった。

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お気に入りはルシアvsシオリで、本音をぶつけ合った先に分かり合うことが出来た兄妹の姿にはグッときた。



以上、17作品。…多いよ!w


続いて段階別作品評価を。
いつもの如く個人的かつ感覚でつけてるので参考程度に。

☆5(歴代上位) 該当なし
☆4.5(クール最上位) > ナナ あだしま 虹ヶ咲 呪術 アクダマ ストパン
☆4(クール上位) ひぐらし ダイ大 ハイキュー > 憂国 いわかける
☆3.5(クール中の上) おそ松 > 神様 ダンまち
☆3(クール中) 劣等生 > ごちうさ
☆2.5(クール中の下) シャドバ


評価の元となる各話数別の点数表はこちら。

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今期は近年稀に見るレベルの大豊作だった。
飛び抜けた作品こそ無かったものの、☆4.5以上が6作品、☆4以上が11作品は大満足。
今期だけ時間に余裕が出来たわけではないんだけど、見たいのが多くて久し振りに熱を入れて追いかけてしまった。


ベストエピソードは…

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無能なナナ第9話『適者生存』。
驚きの連続で興奮しまくりだったお気に入り回。


No1ヒロインは…

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『安達としまむら』より、安達!
これ以上ないくらい萌えと笑いを提供してくれた最高のヒロインだった。


No1主題歌は…



呪術廻戦OP、廻廻奇譚!
サビの疾走感が最高。



無能なナナEDもかなり好きなんだけど映像補正込みで呪術OPで。



大体こんなところでしょうか。

かつてない程長くなってしまいましたが、読んで下さりありがとうございました。

今年も良きアニメに出会えることを祈っています。


それではまた。
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