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2020年12月29日12:26

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とろとろ日記363「光明偏照」

■高級宿、GoTo効果3倍=恩恵に偏り―民間調査
(時事通信社 - 12月28日 21:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6360069

「Goto事業の恩恵は大企業や金持ちに多く偏っていたの?」
「そうらしいね」
「なんで私たちのような貧乏人の零細企業には恩恵が少ないんだろう?」
「決まってるでしょ、俺たちは税金もあまり払わないし消費活動も活発じゃないからだよ」
「でも社会のメンバーに変わりはないじゃない?」
「メンバーにもグレードがあるんだ、貢献度が低いやつには見返りも少ないってわけさ」
「じゃあもっとグレードを上げるように努力すればいいってこと?」
「そういうわけでもない」
「どういうこと?」
「そもそも優待メンバーは数が限られてるんだ、頑張っても枠が増えるわけじゃない、ゴールドカードを持てるのはせいぜい人口の2割、スタンダードカード会員になれるのが3割程度さ」
「じゃあ残りの5割の国民はどうすればいいのよ!?」
「Goto Hell!!ってことだ!」

今日は穏やかな冬の晴れ日
洗濯ものはちょっと渇きにくいが陽射しもある方だ
ただ夜には雨になり明日からは厳しい寒波が襲来するとのこと
灯油を買い込んで年越しに備えよう

「批評が少ないのに評価と選択だけがやけに多い」という一行が気になった
たしかに査読や検証がろくにされずに流れ出る情報に振り回される傾向が多いのが今という時代なのかもしれない
自分たちの世代までは退屈で窮屈な教養主義みたいなものに縛られていたので質さえ問わなければおおよその良識や常識を持っていた人間が多かった、しかしいつの頃からか良識人や教養人であることが古臭い性向だとして嫌われるようになっていった。これからの時代はイノベーターでなければならない、理性や常識にこだわっていては時代に取り残される。そういう考え方が台頭してきたわけだ。

そこでちゃんとした分別が働き、きめ細かい篩にかけられた結果である良い評価や選択ができればよかったのだが、どういうわけかそういう方向には進まず、とにかく目新しければそれでいいとか、他と差別化が図れるのであればたとえ手法はまちがってても採用するとか、そうでなければ逆張りの反知性主義的な生き方こそが上等であるというような調子で、風変わりでやっつけ仕事的な風潮が広まってしまった。そこには時代や社会からの批評性がほとんどない。採用されるのは気分やスタイルという安っぽくて軽佻なものに頼ったアイデアや手法だけだ。多くの批評がなければ評価は安定しないし批評性の欠けた選択には多くの誤謬が含まれてしまう。結果としてろくでもない主義主張、意味のない政策や立案が垂れ流される。そんなことをずっとやってきた結果が今の日本の惨状のようにも思える。


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