18960714 NO4324 朴泳孝などの兵庫県下での動静報告の件
한국사데이터베이스 (history.go.kr)
010_0010_0350 駐韓日本公使館記録 10巻 一. 本省来機密公信 (35) [朴泳孝などの動静報告の件]
文書題目 (35) [朴泳孝などの動静報告の件]
文書番号 機密送第五二号
発信日 明治二十九年七月十四日 ( 1896年 07月 14日 )
発信者 外務大臣 侯爵 西園寺公望
受信者 在朝鮮 特命全権公使 原敬
(35) [朴泳孝などの動静報告の件]
機密送第五二号
目下兵庫県下須磨に滞留致している朴泳孝などの動静に関し周布（すふ）兵庫県知事より別紙の通り報告がありましたので御参考のためこの写しを差し進みます。
明治二十九年七月十四日
外務大臣 侯爵 西園寺公望印
在朝鮮 特命全権公使 原敬 殿
[別紙]
文書題目 [朴泳孝などのその後の動静報告の件]
[朴泳孝などのその後の動静報告の件]
兵発秘第一六○号ノ二
朴泳孝などのその後の動静が次の通り知られておりますのでこの件申報に及びます。
明治二十九年七月十一日
兵庫県知事 周布公平
外務大臣 侯爵 西園寺公望 殿
一.
去る七日夕刻、兪吉濬(ユギルチュン)、張博（チャンバク）、権�髀�（クォンヨンジン）の三名が須磨に着。同夜は朴泳孝のもとで会談の末、翌八日その前から朴泳孝のもとに滞在中の金錫胤（キムソギュン）は数通の書面をもたらし、帰国の途に就くため神戸に出、今日出帆の「木曾丸」で出航する予定であったが、今日この船が出帆しなかったため一日滞在、翌九日夜同船で帰国の途に就いた。
七日夜の会談の模様は先に李�沛亜�趙羲淵らが須磨に来た折協議した談案について兪・張らの同意を得、なお本国の実況を知り、かつ同志者に気脈を通じるため金錫胤を帰国させることになったものと思われる。
二.
朴泳孝は京城居留の恒屋盛服（つねやせいふく ＊恒屋盛服とは - コトバンク (kotobank.jp)）とはしばしば書信の往復をしているので、推察するに本国の動静を探知しまた本国同志者との気脈を通じるには主として同人をその媒介としているものであろう。あるいは「朴の家族は今現に恒屋の庇護を受けている」との話もある、と。
三.
去る九日かつて朴泳孝に面識のある当地のある新聞通信員は、兪吉濬等の須磨来着を聞き朴の寓所を訪問したところ、同日朴は兪の外二名を饗応するため義和宮（ウイファグン）殿下も同行して神戸に行こうとする際であったので金錫胤の同行者・張燕（チャンヨン）が朴に代ってこれに応接した。その談話の模様を探聞したところ次のようであったと言う。
問 兪吉濬・朴泳孝二君の来須（＊須磨来訪）はなにか用向きでもあったのか。
答 遊びだ。
問 長く滞在するのか。
答 いや、二三日くらいの滞在であろう。
問 朴君は帰国するのだろうとの噂があるが、本当だろうか。
答 なかなか本国へは帰りません。帰る時節がなかなか来ません。今の朝鮮内閣員が我々の同志を監視していることは御承知の通りの次第であるから。
問 だとすると暫くは当地に止まられるのか。
答 当地は土地がよいので当分滞養するだろう。
問 朴君らの今日の神戸行は何用か。
答 兪一行を朴より饗応するためだ。
問 朝鮮内閣も少しは変ってきていると聞いている。同志の諸君に都合のよいことはないのか。
答 時事は今もなおよくないです。
問 日露同盟云々のことを世間では言っているが、何か聞かれたことはないか。
答 それは嘘でしょう。
四. 須磨療病院長・鶴崎平三��(医学士 ＊療養所とは - コトバンク (kotobank.jp))は朴泳孝を欽慕しているもので是非同人の健康を回復させたいといって熱心に盡力し、電機療養を施している。同人の診断では朴の病気は胃および肺であると言う。
ログインしてコメントを確認・投稿する