mixiユーザー(id:5476786)

2020年12月22日22:47

82 view

書き分けた曲の配分まで再現 (#449)

side A
1. Telegraph Road (live) / Dire Straits
2. Thoughts to Geoff / The Keith Tippett Group

side B
1. Day at the Dog Races / Little Feat
2. 道化は吠える / Glim Spanky
3. ダミーロックとブルース (live) / Glim Spanky

bonus
1. Gold Rush / 押尾コータロー
2. 1999 / 集団行動
3. 韋駄天 / 押尾コータロー
4. 皇居ランナー / 集団行動
5. Liberty / 押尾コータロー
6. Lonely Boogie / Glim Spanky
7. Oh Caroline / Cheap Trick
8. Pressure / Billy Joel
9. Red Streamliner / Little Feat
10. Romeo and Juliet (live) / Dire Straits

前回の続き。635巻目もすでに組み上がっていまして、B面からはその新プレイリストに突入です。
一見して、本篇の曲数がえらく少なくボーナスタイムが無茶長いように見えますが、実はそれぞれのトータルタイム、そんなに変わんないのですよ。
しかし今日は歩きに歩きました。なんと、早稲田の西門付近まで行ったのです。懐かしい界隈でしたが、当然人影はほとんどありません。
A2B1と長めのインスト曲が続きますと、そういうことになりがち。それにしてもなぜかスムーズに直進できてしまった。新目白通り、都電早稲田駅方面まで直進してしまったらもっと大変なことになってましたが…。

さて、前回と今日の「合わせ技」的に取り上げるアーティストはと言えば、やはりビリー・ジョエルさんでしょうか。
実は彼のレコードやCDを買ったことはなかったのです。彼が日本のラジオに颯爽と登場してきたのは1977年から翌年にかけて(今ぐらいの季節だったかなー?)でしたが、その頃の僕はと言うと、前年のベイ・シティ・ローラーズからビートルズ→プログレへと一気に嗜好の幅が広がっていた時期で、そんな背伸びをしていた頃ですからビリー・ジョエルというニュー・ポップスターの歌声を耳にしても
「アイドルみたいだなあ」(!)
と、それは酷い誤解をしてしまっていたのでした。
第一印象というものは恐いもので、その後も中学〜高校時代の日常にしばしば登場した彼の楽曲は本格的に優れたSSWとしての印象を十分植え付けてはくれたものの、
そもそも地元時代の僕はあの手の?アメリカンミュージックにはちょっと距離を置くところがあったんですね。買うには至らなかった。

で、東京で予備校に通っている頃に出たのがNylon Curtainでした。
このアルバム収録曲の印象は鮮烈でしたね。とりあえずラジオで頻繁に耳にした代表曲がビートルズ的であることはすぐに分かりました。しかも、Allentownはポール、Pressureはジョンの作風にそっくり、というように「アルバムの構成までがビートルズ」という作品なんではないかと思われ。で、実際本人もインタビューで「これは僕にとってのサージェント・ぺバーズ」と言っているわけです。意識してないわけがない。
買いたかったんですけどねえ…そう言えばあの頃は「ひと月1枚」と決めていたのでした。大学に入ってからはなかなかそのペースでも買えなくなりましたが。

ようやく今ごろその全貌を確認することができたわけですが、
やはりというべきか、収録各曲を「これはジョン、これはポール」という具合に色分けすることができます。
先般Power to the Popというコンピで初接触したLauraは、これまた実にジョンっぽいですよね。どの曲に似てると言われたらIsolationかな。
Goodnight Saigonは当時からラジオでよく聴いてましたが、テーマと重さから言ってジョンなのかと思いきや…サビの展開のし方は、むしろポールのソロ時代の壮大なバラード曲のほうに共通点があると感じます。それにポールが全く手を出さないテーマかと言えばそんなことはない。Pipes of PeaceのPVなんか、ありますよね。
そしてB面。1曲目She's Right on Timeはアルバム中唯一ビートルズ的ではない曲かも知れませんが、意外とソロ・ジョンが演っていてもおかしくない曲のようにも感じます。続くA Room of Our Own、これは前回のウォークに登場しましたが、実にポールらしいロックン・ロールですね。
3曲目Surprisesは再びジョン風。そして次のScandinavian Skiesはライナーにも「ビートルズを感じさせる」とわざわざ書いてあるくらいなんですが、このアルバム中たしかに最もビートルズ色が強いなあと感じさせるこの曲が、ジョージ風というのがおもしろい。Yellow Submarineに収録された67年アウトテイクの雰囲気ですが、こちらの曲の出来はもっとしっかりしています。
ラストのWhere's the Orchestra? なんて曲のテーマといいポールなりきりの感じ。こうしてみると楽曲配分までが本当にビートルズの作品を意識しているかのようなアルバムなのでした。

ちなみにAllentownはペンシルベニアの町。まさしくラスト・ベルトの風景を描いた曲でした。40年前すでに「錆びつき」つつあったのですね。4年前から続く今年の出来事を思うと、感慨を覚えずにはいられません。新しいリーダーは彼らをしっかりと抱きしめてくれるでしょうか。

今日は76.9kgです!
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する