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2020年12月12日19:30

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ラ・パッショーネ(イタリア映画祭3本目)

映画監督ジャンニは、かつては名作も作ったが、スランプで長らく映画を作っていない。ひょんなことからトスカーナのド田舎町で、町の恒例イベントである野外劇の監督を頼まれる。いや、断りたくとも断れない状況に追い込まれる。
一方、降ってわいたように大仕事の話が舞い込む。飛んで行きたいところだが、町に足止めされるわ、アイディアは浮かばないわで大弱り。

タイトルのラ・パッショーネはキリストの受難ことで、ユダの裏切りとか最後には磔刑にされるというアレです。毎年、市民劇でそれをやっているという設定です。聖金曜日というキリスト教の祝日の行事として。カトリックの国イタリアらしいなあ。

ネタバレですが、


野外劇といってもステージではなく、本当に街中を十字架を背負って歩く。最後は丘の上で、磔のシーンも再現されるというとても大掛かりなもの。



更にネタバレ
役者も観客も地元の普通の人々だし、その上トラブル続出。
が、終わった時、意外にもジャンニは何か大切なものを感じて、言葉も出ないほどに感銘を受ける。
そしてその後、ひらめきが戻り、スランプを脱出できそう。

・・・というところで終わります。
途中途中に映画のエージェントからせっつかれたりして、いかにも映画ビジネスという感じだったのですが、
最後の転回で、芸術ってこういうものなんだな、と思いました。
芸術だけじゃなくて人生が、そういうところがあるかもしれないですね。

ずっとドタバタコメディのようにも見せかけつつ、
どうなるんだとハラハラさせつつ、
最後にこういう落としどころ(?)に持っていくところがうまいよなあと思ったのでした。










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