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2020年11月21日23:52

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クリスマス・シーズン

町を歩いていると、ショッピングモールやコンビニなどに、クリスマスの雰囲気を感じるようになってきました。コロナの波に押されて、例年の華やかさはないにしても、この時期特有の雰囲気が心をわくわくさせてくれますね。

 私もこの時節が大好きで、単に好きというだけでなく、私の趣味趣向も、クリスマスらしく染まっていきます。「クリスマス・キャロル」や「狭き門」など、キリスト教の文学が読みたくなったり、レンタルDVDの店に行ってクリスマスらしい映画を借りてきて見たくなるのもちょうど今ぐらいからです。
 ケビン坊やの大活躍する「ホームアローン2」は、これを見ることが私の年中行事の一つになっています。クリスマスのニューヨークを舞台に繰り広げられる、心温まる家族愛を描いた名作を、毎年欠かすことなく見ています。また、今年もこの映画を見る時期が来たかと一年を振り返る時でもあります。

 そして、車の中ではCDで賛美歌を聴いています。プロテスタントでは「賛美歌」、カトリックでは「聖歌」と言うそうですが、呼び方は違っても、どちらもイエスさまを讃美する歌の数々。運転中の車の窓外に流れていく冬景色に、この賛美歌が実に良く似合い、心は自然自然に、イエスさまの偉大なる御業に、いざなわれていきます。

 いったい、賛美歌を聴いて郷愁にかられたり、クリスマスの街になんとも言えない懐かしさを感じる人は、過去世に敬虔なクリスチャンとして生きた、遠い記憶がある人・・・と言う話を聞いたことがあります。
 そう言えば若い頃、とある過去世のわかるという方から、私もクリスチャンとして生きた過去世があると聞いたことがあります。敬虔な信徒だったのかは保証の限りではありませんが(笑)、時代は中世のヨーロッパ。とある国の国王として、一国の軍勢を率いて十字軍に参加し、イスラム教徒に奪われたエルサレムを奪還するために戦っていたそうです。
 歴史の本などをひもといてみると、1189年に出動した第三回十字軍にはイングランドのリチャード一世、フランス国王のフィリップ2世、神聖ローマ帝国の皇帝フリードリヒ1世など、そうそうたる顔ぶれが参加していましたので、「どれが私の過去世?」などと妄想しながら、想像を膨らませていたことを思い出します。

 なんとも夢のある話のような気もしますが、もしこれが本当の話であったならば、私は自慢どころか、逆に大いなる反省をしなければならないはずです。
 当時、キリスト教の聖地中の聖地だったエルサレムは、異教の徒であったイスラムに占領されて、エルサレムの奪還は、すべてのキリスト教徒たちの悲願でありました。
 「これは神のための戦いだ」「神聖なる聖戦である」と、ローマ教皇も、それぞれの国王も十字軍の正当性、神聖さを宣伝し、戦闘に参加して市民たちも「神のために戦う」と大いなるプライドを持ち、戦場でその命を散らしていきました。その結果、果たしていったい、誰が幸せになったのでしょうか?いえ、誰も幸せになどなっていないのです。
 敵であるイスラム軍にも多数の死傷者が出たはずであります。信望する教えは違っても、ともに同じ時代を生きる同じ人間であり、愛する家族もいたはずなのです。
 自分の信望する教えのみが正しいとし、他の価値観を信じる者を排斥し、同じ人間が相争う。その中に、本当に神の心はあったのか。
 そう考えると当時の十字軍やイスラムの指導者は皆、大いに反省をしなければならないのではないでしょうか。


 「神はここにあり、そこかしこにありと、その存在を目に見せられるものではない。もし一つだけ、神に近いものをあげよと言われたら、それは<愛>である。愛はいかなる物質的手段を用いても、その存在を皆に見せてやることはできぬ。しかし、見よ。すべての人が愛の存在を信じているではないか。その素晴らしさを知っているではないか。愛の存在を信じられるならば、あなた方は神の存在を信じよ。なぜなら、神とは愛の別名であるからだ」

 車の中で、最後の紅葉に輝く山々を見ながら、賛美歌を聴いていると、イエス・キリストの力強い言霊(ことだま)が、心にわきあがってくる。
 「汝ら、互いに愛し合え。汝らが心に愛を描いたとき、神は汝らの内にあり。なぜなら、神は愛そのもであるからだ」

 「神は愛なり」。当時のイエスの言葉は、天地がひっくり返るほどの革命的な言葉だったそうです。

 私は、今年も「ホームアローン2」を見るでしょう。若かりしころのトランプ大統領が出演しているのはおなぐさみですが、私は毎年家族愛あふれるこの映画を見て、愛の足りない自分の心を反省しています。
 イエス・キリストが命をかけて説いた、もっとも簡単にして、もっとも大切な、この思いがあれば、すべての人々が、お互いの違いを認め合い、価値観の違いを認め合い、同じ宇宙船地球号の仲間として、肩をたたき合える日が必ず来るでしょう。
 文学、映画、様々なことから、いろんな夢が膨らませることができる。私はこの時期が好きです。

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