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2020年11月20日03:31

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10000曲に到達(including:変なモン買ってしまった…) (#446)

side A
1. Ladies / Fiona Apple
2. The Last Great American Dynasty / Taylor Swift
3. Machines Programmed by Genes / Patrick Moraz - Bill Bruford
4. The 1 / Taylor Swift

side B
1. Starship Trooper (live) / Yes
2. Symmetry / Patrick Moraz - Bill Bruford
3. We Can Fly from Here (live) / Yes
4. And You and I (live) / Yes

bonus
1. Automatic Gun / Japan
2. Crooked Teeth / Death Cab for Cutie
3. Different Names for the Same Thing / Death Cab for Cutie
4. Flags / Patrick Moraz - Bill Bruford

ついにこの日がやって来ました。我が家のCD棚に、テイラー・スウィフトさんのアルバムが仲間入りしたのであります。
カントリー畑出身のアイドルシンガー、どちらかと言えばコンサバティヴなイメージがついて回った彼女の音楽と自分との接点はほとんど無さそうに思っていたのですが、
その後のポップ・フィールドへの進出もさることながら、その出自を考えるとかなり思い切った政治的発言(トランプ批判)などにより、だんだん僕の中でも気になる存在にはなって来ていたのでした。
それでもまだCDを買うには至らなかった私に彼女が「これでもかっ!」とばかりに繰り出したのが、The Nationalのアーロン・デスナーやBon Iver=ジャスティン・ヴァーノンらと作り上げたという大作、その名もFolklore。ピッチフォーク誌も絶賛しているようですし、これはさすがに買わないわけには行きませんね。

タイトル通り、アッパーな要素は最小限に抑え、静謐なアコースティック・ナンバーで全編が貫かれています。収録17曲(ボートラ含む)の3分の2ほどがアーロンとの共作およびプロデュースで、狙いどおりの質感に仕上がっているものと思われます。雰囲気としてはNationalの新作I Am Easy to Findに近いものがあります。
ただ、ボン・イヴェール的な先鋭的脱構築フォーク、といったものにはほとんど接近していませんね。彼をフィーチャーしたExileという曲は、いきなりケニー・ロジャースみたいなド渋声が聞こえてきて「これ、絶対ジャスティンじゃないよね!」と思っちゃったし。でもたぶん彼なんだろうなあ、vo:Bon Iverとしかクレジットないんだもん。
それはともかく、彼らのアバンギャルドな創作スタイルに飛び込んでいくというよりは、いつものテイラーさんの健全な音楽に最先端のハイファッション的意匠を纏ってみました、という感じの音楽に、聴こえてしまったんですねえ。

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というわけで本日の歩きのお伴は、最近立て続けに作成し1st歩きプレイバックの途中となっていたレベル3の近作から。631巻めのC面→D面が本篇の大半で、B面ラストからが632巻めに入ります。
この631巻というのがかなりアニバーサリーな巻でございまして、本日は登場しなかったものの、このシリーズ通しのsong No.、ジャスト10000曲目という曲が収録されているのです!! その曲は…
Moraz-BrufordのJungles of the World!
ま、お互い別々の時期にイエスに在籍したBill Bruford(ds)とPatrick Moraz(key)のふたりが85年前後に組んでいたインスト・デュオです。この曲は2009年に発売された、85年当時のライヴインジャパン音源から。因みになんでこの人たちが唐突に出てきたかというと…
ふたりが当時発表した2枚のスタジオ・アルバムと、このライブアルバムを1パッケージにブッ込んだ3枚組が、最近発売されたんですね。3枚で確か2千500いくらでしたから、これは安い、と。以前から一応聴いてみたいものではありましたし。

パトリック・モラーツという人は本当に色々なバックグラウンドを持っているのですが、このデュオでは彼固有のロマン派的な要素とブルフォード氏の持ち味に近い現代音楽的アプローチが、あまりうまく溶け合うことなく雑然と並べられているような印象があります。それにやっぱベースレスですから。ベースレスの音楽は緊張度が高く興味深いものではありますが、
彼らの音楽の場合は「ベースを足したくなっちゃう」曲が多いように感じます。やらないかんのかな…(??)

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そして、本日のA面トップ。フィオナ・アップルさんのLadiesが、これまた記念すべき10001曲目ということになりました。
このFetch the Bolt Cuttersという彼女8年ぶりのアルバムがまた凄い作品で。ピッチフォーク誌で何年振りかの10点満点を取ったというのですから! 何年前って…Bon Iver, Bon Iverでしょうかやっぱり。
前作からもうすっかりコマーシャルなものには背を向け、というか牙を剥いていた感もある(ジャケットが物語っています!)彼女ですが、今度のは前作に比べるとダンサブルなものが感じられるのです。ダンサブルって言っても、ダンスフロアではなく現代舞踏のそれですが。
まあしかし、Ladiesを連呼するこの曲はダウナーですよね。ブリジット・フォンテーヌの如き生き様を選んだ彼女はそれでも、その手の表現者としては破格のセールスを獲得するのでしょう。こんな時代にあってそれは凄いこと、というか僅かな希望のようにも感じられます。

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ところで今日のA面とB面はめちゃくちゃバランスが悪いです。A面18分03秒に対し、B面は32分25秒もある。およそLPレコードとして成立し得ないような配分となってしまいましたが…
そりゃ、B面にあのイエスの長尺曲が2つも入っちゃったんだからしょうがないですわな。ただ、このイエスのライブって何なのかと申しますと…

まあ近ごろはライブ専門レーベルも出来たり、往年の大アーティストたちのライブCDというものは盛んにリリースされてるわけなんですが、
イエスも、なんだかやたらに色んな時代の色んな公演地でのライブ・タイトルが販売されているのです。
本来そういうものにそんなに手は出さない私ですが…かつてもHoldsworthさん在籍時のUKライヴインボストは入手してしまいましたし…
そう、これは1980年の「ドラマ・ツアー」時のイエス。ジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンという2枚看板が抜け、代わりにバグルズが入ったあのイエスのマジソンスクエアガーデン公演。
資料的価値…というより、「怖いもの見たさ」に、つい買っちゃったんですねえ。

しかしこいつは音が悪い。結局これってブートなんでしょ? という結論になってしまいますが、そんな盤であっても規定の曲数は選ばねばならないわけで…。
そんな中、バグルズ特にトレヴァー・ホーンが旧曲に挑戦した中で割と出来が良かったように思われるのがStarship TrooperやAnd You & Iなわけでして、
その「比較的出来が良い」のキーは、もっぱら「音域がそこまで高くない」点にあるような気がします。無理だったんだろうなあ「危機」とかは…。
あの時期のライブは滅茶苦茶評判が悪かったような言われ方をしています(客席から物が飛んできた、とか)が、少なくとも音を聞く限りは「アメリカの観客ってホントうるせいなあ」という感じで、のべつ幕なしの大歓声。とにかく演奏のほうはさすがにイエス、特にアラン・ホワイトが実に充実したプレイを聴かせてくれていますが、
トレヴァーさん、歌はまだしも、ジャケ写に映ってるこの中途半端にダサいジャケット姿ってのはどうなのよ? さすがにここだけは、ロックスター然としたものが望まれたのではないでしょうか?

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本日は75.4kg。ひと月前からほとんど変わってなかった!

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