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2020年11月18日19:56

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あらすじ
 機械いじりが好きな少年は自分が自閉症である事に気がつき焦るようになった。
 彼は自分の好きな事を総てやめて「これからどうやって生きるべきなのか」哲学思考に陥るようになっていった。彼は子どもの頃からの趣味だった自作パソコンが売れない事に気がつき早くも燃え尽き症候群になってしまったのだった。彼はこれまでの自分を振り返り、なぜ自分には友達ができなかったのかについて考えるようになり、遂には自殺志願者のようになってしまった。彼はSNSを始めたが、全員がビジネスマンに見えてくるようになる。彼は自分の独断で誰が敗北者で誰が勝者なのかばかりに気が取られるようになっていくのだった。彼の家族は全員忙しそうにしており、彼は部屋の中で孤独を感じるようになっていくのだった。彼は出逢いに恵まれず、彼は一人でお小遣いの使い方を考えるようになっていった。彼はテレビで見かけるようになった有名人が地元のラジオ番組にも出演していることを知った。地元が同じならいつか出会える機会があるかもしれないと彼はその有名人に興味を抱くようになっていった。彼は彼が地元のライブハウスでイベントに出演していることを知り、自発的に外出しようと計画するようになっていった。彼は自分の地元には治安が悪い場所が存在することすら知らない状態だった。彼は自分の自宅とその周辺しか知らない自分に嫌気がしてきたのだった。バス、電車、地下鉄・・・彼にとっては大冒険のようだったが、彼の年齢は既に28歳だった。街の騒音、景色、人混みの匂い、彼はその総てに耐えることができなくなり、悲鳴を上げそうになった。彼は息苦しさを感じるようになり仕方がなく、彼はタクシーを使った。彼は恋人もいなければ定職にも就いていないため、彼は自分には生活力がなく、自分が何者にもなれないと悟っていたのだった。

 タクシーの中の匂いも彼を苦しめたが、タクシー運転手は「ナビによればあと10分もすれば目的地に到着するだろう」と彼を安心させようとしていた。彼は車内の窓を開けてもらい、ハンカチで自分の口と鼻の中を塞いだのだった。彼はサングラスをしてこれば良かったと呟いた。

彼の目的地は路地裏にある雑居ビルだった。
「こんな所に本当に有名人がいるのか?」と彼は首を傾げたのだった。

 中華料理店のゴミ箱は既に溢れかえっており、カラスがゴミ袋をつついていた。彼がそのゴミ箱の前を通るとカラスは少しだけ跳ねながら近くの電線に留まった。
「深夜になってもカラスが活動しているのか」彼にとっては不自然な光景に見えたのだった。彼は深夜にカラスを見ただけで自分が芥川龍之介の羅生門を読んだ時の恐怖を思い出していたのだった。

 無愛想な店員が彼に当日券を購入するように促してきた。
 彼の後から入ってきた男性と女性はお金を支払わなかった。
 彼は「もしかしてこれは罠ではないのか」と疑った。
 彼は「もう限界だ。もう帰りたい」と思うようになっていった。
 彼は財布を自分の鞄に戻し、後退りをした時、笑い声が大きい女性が店の扉を開けるだろうと彼は勘付き、彼は扉の横に身を隠した。 

 扉と壁の間に彼は挟まってしまった。
 「あれ?この扉、これ以上開かない!」笑い声は一瞬にしてシビアな声質へと変わった。
 「は?」男性の声がした。
 「・・・痛いです」彼は激痛に耐えられなくなり、言葉を発した。
 「誰かいる!」キチガイという表現は差別的かもしれないが、彼はその声の持ち主が嫌いで堪らなくなってしまったのだった。
 彼は自分が殺人犯で逮捕される日が近々来るのかもしれないと悟ったのだった。
 なぜならその笑い声の持ち主と一緒にいた男性はその扉をさらに強く手で押したからだった。彼はさらに扉と壁の間に挟まってしまったのだった。
 
 「誰だお前?」
 「こんなところで何しているの?気持ち悪ーい」
 彼は自分の知らない世界に出向いても何一ついい思い出にならなかった事に気がついた。
 一度自宅に帰って今度はこいつらを殺してやる。彼は自分の内側から殺意が芽生えてきた事に気がつき、自制心を働かせようとしたのだった。

 気がつくと彼は通り魔殺人鬼になり、逮捕されていたのだった。
 彼の体内からは薬物が検出されたということで問題になったのだった。
 彼は薬物には全く身に覚えがなかった。
 そして彼の人生は幕を閉じたのだった。
 彼は大きな笑い声の女性とその時に一緒にいた男性を殺せずに終わったのだった。

 「彼はどのようにして有名人になったんだ?」
 彼の心残りはたったそれだけの事だった。


 追伸
 好きなことを極める前にまずは自分で自分の症状を伝えることができるようになるか、自分の気持ちを整頓させておいてください。

 どうか相談することのできる専門家を見つけてください。

 私はFCがかなり高いタイプです。

 交流分析の話

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