mixiユーザー(id:62853383)

2020年11月16日11:57

64 view

逆順にするときに読点の原則

■朝日新聞ベテラン校閲記者に聞く「恥をかかない」文章の書き方 侮るなかれ!「読点」一つで文意が変わる
(AERA dot. - 11月15日 17:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=6307280
本多勝一「日本語の作文技術」を読むと修飾する語句が二つ以上並列してる場合、長い方を先に、逆順に読点と説明してますね。
具体的に見てみると
「渡辺刑事は血まみれになって逃げる犯人を追いかけた」
という文章がある場合、上記のような文章だと血まみれになったのが渡辺刑事なのか犯人なのか? 読み手に分からないので、
「追いかけた」に修飾としてかかる二つの語句、すなわち
「渡辺刑事は」と「血まみれになって逃げる犯人を」の長い修飾語句の方を先にする。

「血まみれになって逃げる犯人を渡辺刑事は追いかけた」

コレだとどちらが血まみれになったのか、読者には明確に伝わります。
コレを逆順にするときに読点を打つ。

「渡辺刑事は、血まみれになって逃げる犯人を追いかけた」

ただし、以上書いたことは単なる原則なので杓子定規に原理主義者みたく守らなければいけないルールというわけでも無いですけど、覚えておくと便利な作文技術ではあると思います。

この本多勝一の「日本語の作文技術」は、引用文は本多思想の宣伝文みたいな例文が多いのですけど、本多勝一嫌いな右翼だろうが左翼だろうが読んでおいて損は無いと思いますね。
本多勝一は保守側からは評判が悪いけど、
「日本語の作文技術」、「アラビア遊牧民」、「カナダエスキモー」、「ニューギニア高地人」は面白いと思うので、読書好きな日本人にはオススメです。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する