悪行を積むと、執着が多過ぎると、死後に 地獄で苦しむ、天罰が下る、
とよく言われますが。
悪行、とか、執着とか、一体、何だろう?
そもそも、人間に、完全な善、というものを行うことなど
できるのか? どんな聖人もまた、どんな極悪人、も、神や仏たち、から
見たら五十歩百歩、ドングリの背比べ、ではないのでしょうか?
謝った信仰を行なうとかえって執着を増して、業が深くなる、などという
ようなことをいう人もいたが。
理想に燃えて、良かれ、と思ってカルト教団に入ったまま、生命を
落としてしまった人、などは、地獄に行く、のだろうか?
善意に満ちていた、のに。
そもそも。
地獄などと言うものは、ホント、なのか?
ヒロシマ、ナガサキ、の話を聞いたり、体験者の回想画を観たりすると。
お寺で観た地獄絵、などというものより、遥かに凄まじく恐ろしい。
人間は、地獄以上に恐ろしい世界を、この地上に実現してしまったのだ、あの世、
ではなく。
こんなことを考えると。
(ぼくは浄土信仰の信者ではないが)たとえば、親鸞や法然と言った人々が説いたように、どんな悪人でも善人でも、全て必ず救われる、という考えを信じてしまう。
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