【nier theatrical orchestra】12020

　ニーア10周年　オーケストラコンサートが実施されると聞いて、発売日にチケットを速攻で2公演分　S席申し込んだのが　去年の10月くらいだったか。

東京フィルハーモニー交響楽団！
国際フォーラム　しかも響きが豊かで美しい　ホールA！！！
これは人生を賭して行くべきものだ。

明けましておめでとうから　世界の様子はどんどんおかしくなり、3月のコンサート　行けるか！行けるのか！！　　

むしろ　実施なのか、中止なのかはっきりしない中で　オーケストラの皆様はモチベーション下がるだろうなあ　と勝手な心配をした。

1月下旬に　中止が発表されたときは　膝から崩れた。
世界を呪った。


それでも　ニーアらしいというか　彼等は心底諦めなかった。


オーケストラコンサート　を　　無観客　ニコ生配信。
しかも　空いた客席をいいことに　24台のカメラを入れて。

そんなコンサートがあるだろうか。
無観客のコンサートホールが　どれほど美しく響くか。

やはりニーアらしいというか　桜が咲いてから　雪が降った　そんな日だった。

これは　雪ではなくて　白い塩の柱になった人類の　人体のかけらなのではないか。
そして　世界の終わりの記録が　今　東京で最も美しい建造物である国際フォーラムから始まったのではないか。そんなことを思わせるに充分なシチュエーションだった.

1曲目　崩壊と虚妄が　始まった瞬間に

オーケストラの練習不足　モチベーション不足を心配した私は　己の物差しでプロを侮った自分を恥じた。

コーラスの一人一人をとっても画面の向こうに届ける　という使命感と、ニーアの世界観が交差して、このおかしくなってしまった世界で戦いつづけるクルセーダーの様に写ってしまった。

雪が降り、疫病が蔓延して　産業が死にかけた世界。
静かな東京　そして正装の混声合唱付きフルオーケストラと無観客のコンサートホール。

これは　間違いなく世界史の一コマだ。
東京の暗騒音がないのと　産業死にかけてて　電源環境が良いのと。
客席無人のホールはめちゃくちゃ響くことと　今　ウチにあるオーケストラの中で最も録音が美しい作品といっても過言じゃない。


今　Blu-ray見て　涙腺と　脳みそが　脱水気味。

人類に栄光あれ。