私はなぜバイデン辛勝と予想したのか？

■苦しいトランプ氏「詐偽投票だ」　集計停止求め提訴連発
(朝日新聞デジタル - 11月05日 19:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6295375
投票日まえのアメリカからの、日本人ジャーナリストのリポートのほとんどが、トランプ強し！今回もトランプ、というものだった。前回以上の勢いでトランプは圧勝するでしょう、と断言した日本の、強権政治を高評価するテレビコメンテイターもいた。

そうだろうか？と私は思った。この４年間、大統領となったトランプはなにをしたのか？世界を混乱に陥れた。世界から希望を奪った。自分を批判するメディアをフェイクニュース、自分を批判する人々を社会主義者と罵り、世界を、アメリカを、分断した。差別を煽り、異文化を侮辱した。そのエゴイズムとナルシシズムは、アメリカの大統領として不適格ではなかったかと多くのアメリカ人は考えたにちがいない。

決定打はコロナ対策の杜撰さだった。２０万人の国民が犠牲になった。その責任をすべて中国に転嫁して、かれらがあたかも中国に殺されたかのようにふるまったこと。

今回の敗北は、その２０万人の犠牲者が突きつけたものだ。新しい戦争を始めなかったトランプ大統領の４年間は２００点！といった日本のコメンテイターの老人がいるが、かれにはこの２０万人の死者が見えないのだろう。

世界がアメリカに失望した４年間、その悪夢のようなトランプ政権の負の遺産を、新しい大統領はどのように失地回復していくのか？

あと蛇足、トランプとバイデン、どちらが日本にとってプラスなのか？という週刊誌的問いがあるが、これはナンセンスだ。どっちが大統領になっても、日本が不利益を被らないようにするのが日本の政治家の責務だからである。

しかし、政権移行にはまだまだ時間がかかりそうだな。